実は私も顎関節症患者だった!
今回は
「実は私も顎関節症患者だった!」
についてお話します。
私は、なぜ顎関節症になったんでしょうか?
それは・・・
20年以上前の受験生の時に遡ります。
「なかなか自由に好きなことができない!」
「思うように成績が上がらない!」
などの精神的ストレスがかかっていたため
当時の私には「奥歯を噛みしめる癖」
があったようです。
長年の噛み締めの力によって、
歯がすり減っていました。
ある時、
「あれ?なんか奥歯が痛いな・・・」
と感じ近所の歯医者さんを訪ねました。
その時の診断は・・・
「昔の銀歯の下が虫歯になってるかもしれないです。
痛いなら神経を取りましょう。」
でした。
当時の私は、その診断を疑うこともなく
左上奥歯の神経を取る治療を受けました。
20年前に神経を取った
その私の左上の奥歯・・・
今はどうなっていると思いますか?
現状は・・・
根っこが折れて抜歯することになり、
その結果、インプラントを入れることに!!!
今、思えば・・・
ストレスによる「激しい食いしばり」で
あごの関節に一番近い奥歯に
「危険な力」がかかり、
歯が揺さぶられて、歯の神経が
痛んでしまっていた!
こう判断できます。
現在の歯科医師としての私が
20年前の自分を治療するとしたら、
「虫歯の状態」だけでなく・・・
・歯のすり減り具合
・あごの関節の位置
・口の開き方
・食べ方や口の使い方の習癖の確認
・顎関節の動き具合
をまずしっかりチェックします。
そして、左上奥歯の神経が生きてるかどうかの
テストをして、神経が正常な状態であれば、
先に「マウスピース」を入れて
歯に危険な力が加わらないようにする!
間違いなくこの処置をしていきます。
なぜならば、神経を取ったら絶対に
「歯の寿命が短くなるから!!!」
です。
一般の方はご存知ないと思いますが・・・
歯の神経を取ったら約10年くらいで
根っこが折れて抜歯になります。
そして、歯がなくなることによって
「顎関節症」がひどくなる・・・
という悪循環が起こります。
20年前の私のように
「やりすぎな治療」がなされたり、
対応する歯科医が、
「顎関節症」のことをよく知らなければ
「間違った治療」が起こっても・・・
患者さんは気づかない。
実は、こんなことが日本中の歯科で
起こっているのです。
「顎関節症」は放置しておくと・・・
・ある日突然口が開かなくなる
・耳の前あたりがずっと痛い
・耳鳴り
・味覚神経障害
上記のような自覚症状が現れ・・・
・精神障害
・常に体調悪い
・食事がいやになる
など、症状が進むと深刻な状態に
なってしまうこともあります。
その結果、QOL(人生の質)が下がり
寿命が縮まってしまう・・・
「顎関節症」は放置すると
実は怖い「あごの病気」なのです。
では、今回のまとめです。
「実は私も顎関節症患者だった!」
20年前、受験のストレスで顎関節症になり
「左上奥歯の神経を抜く」という
間違った治療を受けたことによりインプラントに!
「顎関節症」はあまり知られていませんが・・・
実は体の「健康の指標」
になる大切な場所なのです!!!
20年前の私のような「間違った治療」を防ぐために
「顎関節症」の正しい知識を広め、
正しい治療を行うことが、私の願いです。