歯科業界〜ビックリするお話
今回は、多くの歯科で行われている治療について
「ビックリするお話」をしたいと思います。
私は、ある意味ラッキーでした。
たまたま最初に勤務した歯科の院長先生が、
「顎関節や噛み合わせの位置と言うものが、
人のQOL(人生の質)に大きな影響を与える!」
という考えの方だったから・・・。
『歯がなくなったら、
そこに手術で「インプラント」を入れて
今までの噛んでいた場所で噛み合わせを作っていく。』
『歯並びが悪いなら、見た目が綺麗になるように
歯を並べていきましょう・・・』
これが一般的な歯科治療の常識です。
それが・・・
あごがずれ、関節がずれている場所だったとしても!
患者さんが・・・
「噛んでみて、高くない!」
と言っているならクレームは出ないので、
一般的には問題なくこれで治療は終わりです。
ですが、問題は忘れた頃に
やって来るのです・・・
「奥歯にインプラント入れてかめてたのに、
最近、耳あたりでジャリジャリ音がします。
また、偏頭痛の症状も出てきて辛いです・・・」
「数年前に、矯正治療受けてました。
最近、なんだか口開ける時痛くって・・・」
もうおわかりですよね?
インプラントや矯正治療を行った時に
ずれた顎関節の位置で調整してしまった結果、
後からこういう不具合が発生するのです。
もちろん、あごの関節の位置を
アタマに入れて噛み合わせを作る先生は、
日本にもいらっしゃいますが・・・
実はそれは、ほんの一握りの先生です。
そうなんです!!!
日本で顎関節症の治療を得意とする先生は
ごくわずかというのが事実なのです。
何を隠そう・・・
国立大学の歯学部を卒業した私も、
顎関節に関する専門知識は
大学を卒業後、自ら
「100万円以上の資金」と
「10年以上の時間」を投資して
専門の勉強会で学んで身に付けたのですから!
大学では、顎関節の解剖学は学びますが、
噛み合わせを触ることで、
臨床的にどんなことが起こるのか・・・
また、いかにあごの関節を見ないと
危険な治療になるのか??
ここまでは教えてくれませんでした。
だから、一般的な歯医者さんでは、
患者さんが「あごが痛い」という症状で
来院しても・・・
あご周りの筋肉の状態や、関節の状態、
これまでの病歴からどんなことが起きて
今の病状にいたったのか・・・
これを説明できない先生が多いのです。
習っていないから・・・
学んでいないから・・・
「顎関節症ですね。
痛み止め出しますから・・・
安静にしておきましょう。
マウスピース作りましょうか?」
で終わってしまう。
私が大学の歯学部を卒業したのは
20年以上前ですから、
今は「顎関節に関する」大学教育が
変わっていることを切に願います。
顎関節症で現に苦しんでいる患者さんや、
顎関節症予備軍であることすら
気が付いていない方・・・
日本中のそんな方を
一人でも減らしたい!!!
それが私の願いです。
では、今回のまとめです。
多くの歯科で行われている
ビックリな治療の現状について・・・
多くの歯科医が、
顎関節に関する専門知識が乏しいので、
顎の関節がずれた位置で固定される
治療が行われている。
それによって、治療後しばらくしてから
顎関節症の症状が出て
苦しんでいる患者さんがいる!
あなたは心当たりありませんか?