古典の入門4 <高校生に寄り添うとはこういうことだ>『野の古典』安田登
うんこにおしっこ、不倫にセックス。下半身強めな角度で古典に突入。
本書は元高校教師の能楽師・安田登が、読者(高校生、もしくはかつて高校生だった人たち)に、古文に興味を持ってもらうために書いた古典の入門書である。
執筆動機は前回の上野誠と大差は無いだろう。ただし安田はなかなかベタな方法で読者の興味を煽っている。すなわちエロとグロ。ゲスな興味である。
安田の言を引いておく。
教育現場に持ち込むための公的な検閲によって仕分けられる前の古典、安田はそれを「野の古典」と