なぜ菌ちゃん野菜には虫がこないのか➡ファイトケミカル(軽微毒!!)のおかげ
菌ちゃん野菜は、
ファイトケミカルが豊富なので虫や細菌が寄ってこないわけですが、
「ファイトケミカルって栄養素なのに、なんで虫が寄ってこないのか??」
ということが前々から疑問でした。
そこで、ファイトケミカルについて調べてみたのですが、
驚愕の事実が判明しました。
ファイトケミカルは、「栄養素」ではなく「軽微毒」だった!!
のです。
こちらのホームページによると、
ファイトケミカルというのは、
植物が環境ストレス(強い日光、虫、細菌など)から自分を守るために
体内で生成する物質のことで、
例えば、強い日差しは、
動物であれば日陰に移動するなどして身を守れますが、
植物はそれが叶わないため、
体内でポリフェノールやカロテノイドを合成することで
紫外線による酸化損傷から身を守ろうとする、そうです。
このポリフェノールやカロテノイドなどを
「ファイトケミカル」というわけです。
「ファイトケミカル」という名前だけ聞くと、ほかの栄養素のように体内に吸収される栄養物質かと勘違いしてしましますが、「ファイトケミカル」を吸収するような機構は、動物の体内には存在していないそうです。
緑茶などに含まれるファイトケミカル→ポリフェノールなどは、基本は疎水性であり体内では一種の毒とみなされ、体内では水溶性化した後、細胞外へ排出されるそうです。
この時、ほかの体内の解毒機構もいっしょに働くため
「ポリフェノールにはデトックス効果がある」
とされているそうなんですね。
これは、日光に含まれる紫外線と同じで、浴びすぎると体に毒があるが、浴びないと体内のビタミンDの合成ができない、ほどよく浴びることが健康につながるという類に入りそうです。
つまり、「ファイトケミカル」は、動物にとって異物であり、排出すべき毒なわけですね。
ということは、過剰に摂取してしまったり、体調によっても、ファイトケミカルが本当の毒として作用してしまうことはありそうですね。
東洋医学の先生も、「野菜には毒がある」とおっしゃっている先生はたくさんいらっしゃりますが、まさに、このファイトケミカルのことではなかろうかと思います。
薬膳や漢方薬治療も、おそらくこの野菜の軽微毒である「ファイトケミカル」を利用したものが多いのではないかと思います。
もちろん、ファイトケミカルは排出すべきものなのですが、だからといって避けるべきものというわけでもないのです。
状況に応じて適量摂取すればいいわけですね。そうすることで、ポリフェノールのようなデトックス効果など、健康につながる効果が期待できると思われます。
(例えば、水分が足りてないのにコーヒーやお茶をがぶ飲みなどすると、逆に水分が排出され、体には悪く働きますが、水分補給をしたうえで、デトックス効果を期待して飲むのであれば正解ということですね。)
(普通に野菜を食べている分には、経験上問題ないと思われますが、過剰に成分を濃縮精製したものや、毎日特定の野菜ばっかり取る時は、ちょっと気を付けたほうがいいのではないかという気がします。(こうなると薬の領域に入ってくると思いますので、専門家の先生の指導を受けた方が良いかと思います))
ちなみに、菌ちゃん農法の土でも、旬でない時期に野菜の苗を植えると、虫が食べてしまうそうです。
つまり、旬じゃない野菜にはファイトケミカルができないということだと思います。
薬効効果を期待して野菜を食べるのであれば、旬のものを食べるのがよさそうです。(味も、旬のものがおいしいですしね。)