シェア
kotatsu
2018年6月24日 16:24
死んだ筈のSは生きていた。あの日、駅までの道をやけに軽くなったSを抱えて歩いていると、大仰な笑みをたたえた大男が現れ、大して広くもない道が狭まったように感じたものだった。やあやあ、これはこれは。いえねえ、おおごとだと聞きまして、我々はこうやってSを迎えに来たのです。我々? なるほど、大男の側には小男が立っている。大男の存在が圧倒的なためか気がつかなかった。「これは変死なのです。病院とか警