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推し引退に伴うヲタ活終了のお知らせ

昨日の夕方。

突然の発表だった。


私の推している選手「王子」こと、

園田大祐選手の引退が発表された。



もしも当初の予定通りに入院していたら

最終戦の王子の引退を見届けることなく

病床でただただ悔いていたかもしれない。


ただ、

来月の最終戦が有観客試合になるのかどうかも分からない状況なので

もしかするとテレビの前で見送らなければならないかもしれないが。


それはあまり考えたくない。



私が王子を推すようになった時期を遡ると、

実は自分でもよく分からない。


B3リーグにスゥープスが参入した初年度。

今思うと恥ずかしい話だが、岐阜スゥープスのメンバー全員分の似顔絵入りプラバンをチームに渡した事がある。


私は真珠腫を除去するために転院した医療センターで右耳の手術を2回終え

経過が安定してきた頃合いを見て、通算3回目、次は左耳の鼓室形成手術が10月に決まっていた。

(壊れた状態の鼓膜を形成する手術を鼓室形成と言う。私の場合は真珠腫といわれる腫瘍が鼓膜を破っている状態が両耳とも見つかったのでどちらも手術が必要。)


その年の8月。

B3リーグに参入する岐阜のバスケットボールチームのプレシーズンマッチがあるから観に行こう、と旦那さまから誘われる。

元々J2リーグのFC岐阜を応援していた旦那さまは、プロバスケチームが地元の岐阜に出来ることを聞きつけて高揚していた。

旦那さま自身も、自分が病に倒れた際にFC岐阜の立ち上げを病床で知り、生きることを諦めなかったという経緯がある。

私を勇気づけたい、病に打ち勝って欲しいとの想いもあって、手術前の無理のないタイミングを見計らって誘ってくれたんだと思う。



そのプレシーズンマッチで期待以上の選手達のプレーを目の当たりにし、パワーを目一杯に充電した私は2ヶ月後の手術を無事に乗り越えることが出来た。


そして、B3の歴史をスタートさせたこのチームの足跡をこれからもずっと見届けたいと思うようになった。



岐阜スゥープスからもらったエネルギーで毎日を乗り越えることが出来た感謝をどうしても伝えたくて、

その時の感謝を形にしたプレゼントが選手全員を描いた似顔絵プラバンだった。


するとメンバー各々がひとりひとり

丁寧にお礼を言いに来て下さったのだ。

どの選手も私には勿体ないくらい素晴らしく暖かい笑顔やお礼の言葉をたくさんもらった。

この当時の記憶を思い起こしてみると、

王子が纏う雰囲気だけ少し独特だった。


試合が終わって、控え室に戻る足取りが方向転換されてこちらに向けられると、王子が私の前で立ち止まった。


目の前の王子は表情を変えず淡々と

しかしながら一語一句を考えながら

お礼を言って下さったのだった。


そして颯爽と控え室に去っていった。


この日のファーストコンタクト以来

私は自分でもよく分からないままに

試合会場に行くと無意識のうちに王子の姿を探し、背中やプレーを目で追うようになっていった。


あの日あの瞬間私はロックオンされ、

そこから王子への推しの気持ちが芽生えたのかもしれない。そんな気がしている。


今までたくさんの会場に行って

たくさんの園田大祐を観てきた。


王子の姿を観ている時だけはなぜか

日々のことを忘れ、病のことを忘れ、

隣にいる旦那さまのことを忘れた。(コラ)


いつでもどこでも誰よりも

園田大祐はキラキラと輝く

「コートに舞いおりた王子様」だった。



本人曰く「王子ではない」と以前も書いたことがあるけれど、先日こんなことがあった。


以前チームのギフティングイベントで

推しの選手がプロデュースした花束が届くという夢のような企画があったのだが

花束と一緒に届いたメッセージカードには

普段のサインには書かれていない王子の冠が書いてあったのだ。

ちなみに、王子プロデュースの花束は真っ赤な薔薇の花束だった。

園田大祐は紛れもなく王子であることが立証された瞬間だった。

(と同時に、王子と呼び続ける私に対する優しさでもあったのかなと思う。)




私の王子への「永久片思い」を文章にしていくときっと終わりがない。


今こうして書いているだけで、身体中の水分が全て涙に変換されて目から溢れてくるくらいの勢いだ。

最終戦までに体内の全ての水分が無くなってしまうと危険極まりないので、もうこの辺りにしておきたい。



入院が先延ばしになったのは、

王子の引退を最後まで見届けるための伏線。


そして無事に園田大祐引退を見届けた時、

私のヲタ活は終了することをここにお知らせしておく。

(決して岐阜スゥープスの応援をやめるという話では無い。昨夜多くの仲間が連絡をくれたこと、感謝してもしきれない。)


それにしても・・・


スゥープスの節目節目に入院するの、やめたいな、ホントに。



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