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【フィルム作例】バブル時代の仰天エピソード?!バブルの遺産〜167MT
今日ご紹介したいのがContax 167MTというカメラ。
コンタックスというのは現在ではもう残っていないカメラメーカーなので、その存在を知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
コンタックスカメラ。
それはまさにバブル時代の日本の空気感を感じられるバブルの遺産と言えます。
ツァイスレンズ
今回一緒に買ったのはCarl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 AEG
AEGというのはメイドインジャーマンの略。
バブルでブイブイいわせていた頃の日本、ロックフェラー買収や、ユニバーサル映画買収など、世界各地の大企業を手に収めていた時代。
あのドイツの老舗光学メーカーであるカールツァイスも買収こそされませんでしたが、ヤシカとタッグを組んでCONTAXを産み出していくことになります。
きっといろいろあったんでしょう・・・
ちなみにCONTAXというすべて大文字で記載されるのがヤシカとツァイスの産み出した日本のカメラブランド。
Contaxと小文字も混じるのがドイツ製のレンジファインダーカメラブランドの名称です。
いろいろと複雑な関係性がありますが、1971年に事業停止したContaxを引き継ぐ形でCONTAXが産まれてわけです。
ヤシカがドイツの老舗メーカーのブランドを引き継ぎ、さらに巨大なクジラ・・・京セラに吸収合併されたのが1983年。
京セラコンタックスの誕生です。
167MTと作例
歴史の話は退屈なのでこのへんにしておいて・・・
167MTは1987年発売。
確か全機種は159MMでした。
フラッグシップ機ではない167MTですが、10年くらい?発売され続けたベストセラーといってもいいカメラ。
そのため中古市場でも手に入りやすい機種になります。
電子制御されたカメラとなっているためフィルムの装填も巻き上げも自動、露出も自動計算で、Avモードで撮影すれば絞りとピントを合わせるだけでほぼデジカメ的に使えます。
スタジオの記事では他の作例やCarl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 AEGのデジタルカメラでの作例なども掲載しているので興味のある方は覗いてみてください。
【フィルム作例】Carl Zeiss Planar T* 85mm F1.4 AEG + CONTAX 167MT / Sony a7Ⅱ
Ektar100 / 作例
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先日富士フィルムのデジタルレンズXF56mmのテストの時に撮影したものなので比較も面白いかも!?
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当時は広告業界でもコンタックスは人気でフラッグシップ機であるRTSシリーズやAXなどが使われていましたが、167MTもサブポジション的に使われていたと聞きます。
確かに昭和後期の雑誌に載ってそうな質感!
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こういう感じの明るい自然光と開放で狙うとほぼ現代のデジタルカメラの感覚に近いですよね。
撮ってる時もあんまりフィルムの感覚もありません。
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茹でる前の素麺。
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飛び立つ前の鳩を見つけました。
露出もなにもかも全自動なので、こういったシーンでもシャッターチャンスを逃すことはありませんし、巻き上げも自動なので連続で撮影することもできます。
カメラの存在に時代を感じる
カメラの存在そのものに時代を感じる。
そんなカメラです。
ちょうど発売の時期に生まれた筆者だから感じるのかもしれません。
家族は皆芸能関係者だったこともあり、バブルでブイブイいわせていた空気感と、バブル崩壊で堕ちていく人たちや様子を子供ながらに肌で感じていました。
振り返ってみると、皆損切りができない。
あまりにも膨らみすぎた泡・・・という様子でした。
最近のドラマでいうと、Netflixの全裸監督のシーズン2でその時の匂いをプンプン感じます。
バブル時代のエピソード少し
いろいろなエピソードが飛び交うバブル時代ですが、筆者が実際にその時代に楽しんだ人たちから聞いた話を少し。
フェラーリは無料
無料どころの話じゃないんですね。
バブル時代はお金をもらってフェラーリに乗れます。
フェラーリを転がす仕事というのがあったんですね。
普通の大学生とか、若者がこういう仕事を受けます。
〇〇キロ回してくれたら5万円とかそういう相場。
だから、ある日普通の大学生のアッシーくん(運転専門の彼氏)がフェラーリやランボルギーニに乗って迎えにくるなんてことも。
手ぶらで出発〜帰宅すると・・・
この時代は女性であればメイクとおめかしだけして出かければお財布なんて持たずに出かけても夜の世界を充分に楽しめたわけです。
それどころではありません、手ぶらで遊びに出掛けて帰宅するとなぜかポケットには10万円〜20万円の札束(当時はこれを札束だとは思っていない)が入っていたそうです。
飲み屋で適当におっさんと一杯か二杯付き合えばタクシー代で3〜5万円もらえるという感じですね。
チェイサーは水ではなく・・・
飲みに出掛けてさあ帰ろうか、お開き〜という時間あるかと思います。
チェイサーにはだいたい現代だとお冷やとか、あったかいお茶とかでしょうか。
バブル時代はチェイサーにロマネコンティが出てきます。(一本100万円超えのワイン)。
ロマネコンティをその場を仕切っているおっちゃんが豪快にあけてその辺のコップにドボドボドボと注ぎ込むわけですね。
全くなんというけしからんことでしょうか。。。
銀行マンが営業に来る
今では信じられない話でしょうが、この時代は銀行マンが自宅や会社まで『お金借りてくれませんか?』と営業に回ってくるわけです。
それでも営業マンはなかなか借りてもらえずに帰っていきます。
『「はい」しか言わなかったら1000万とか2000万とかすぐお金入ってくるからさっさと追い払わないと・・・』
すごい時代です。
とまあ個人的に直接聞いたエピソードはこんなもんですが、他にも日本中で様々な豪快エピソードがあることでしょう。
この時代の人たちが羨ましい・・・なんて声も聞こえてくるかもしれませんね。
しかし筆者は逆に可哀想に思います。
全裸監督でもあるように、なんらかの事業を持っていれば銀行がいくらでもお金を出してくれる時代。
『特別にね、5000万の融資をお願いしてあげますよ〜どうですか?いい話でしょう?』
というセリフがありましたが、この時代は『借りてあげる』が基本なんですね。
こんな生活からいきなり融資は全部打切り、お金が社会に回らなくなり、株式市場もどえらいことになり、資産家が破産家になり、どこを歩いてもお金が手に入らなくなる時代になるわけです。
一度上げた生活レベルはなかなか元に戻せないどころかほんの少しも下げることは難しいと言われています。
あれ、話が大きくそれましたが、筆者の子供時代、そんな時代の空気、どちらかというとバブル崩壊時の日本の社会を懐かしく思い出させてくれるカメラ、それが筆者にとっての167MTなわけです。
完全電子制御のため電池ボックスの液漏れやエラーなどのトラブルも多いので中古で探す場合は注意して購入しましょう。