![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36659248/rectangle_large_type_2_d3b93f3c2088af649fd7c24b01388ba3.jpg?width=1200)
10/21(水)RE:BORN - 僕の一番大切な曲
皆さんこんにちは。作曲家で音楽プロデューサーの齊藤耕太郎です。
前作「Waterfall - Not Alone」から約1ヶ月、次の作品、出します!5トラック入りのボリューミーなEP作品、いきます。
てか、アルバム出したら
リリース活動当分見送るって、嘘じゃん(笑)
まずは、超気に入っているアートワークから
前作同様、波形にサブタイトル。まずはこのアートワークが僕は最高に今の気分で大好き。アートディレクターの伊藤裕平さんが僕の想いを汲んで作ってくれた、次の作品群への大きな布石となる波形モチーフのアートワーク。
前作「Waterfall - Not Alone」もまた同じ考え方で作られていますが、新作はフォントも一新し、より今、僕らが向かうべき未来への推進ぶりを表現してもらいました。斜体・90sを彷彿とさせるサイバーな印象の再解釈。
最近僕はプロダクトやファッションブランドのロゴデザインにものすごく関心を寄せていて、そこに世代や思想の変化をものすごく感じている。その件に関してはこちらのnoteがものすごく参考になったから是非読んでみて。
さて、肝心要な今回の楽曲について。今回は裸を意味する「Naked」が添えられていますが、前作から「波形=タイトル名」+「副題」という形で展開している僕らの楽曲。今回、この波形は何と言っている波形でしょうか?
そう、僕にとって特別な存在であるこの曲です。是非、改めてこの作品は映像と一緒に観てもらいたい。自分史で、永遠に語り継ぐ1曲。
「Reason」です。
Reason - Naked
Kotaro Saito, Hajime Uchiyama, Mayumi Watanabe
1. Reason - Naked
2. Reason - Wind (Track by tetsushi fujita)
3. Reason - Dressed (Track by tetsushi fujita)
4. Reason (Original) feat. 友田絢
5. Reason - Naked - Instrumental
10月21日(水)にリリースします。今回も、恒例となったPre-add、Pre-saveキャンペーンを実施します!
是非、「Add」「Save」を押して予約してください。予約が増えれば増えるほど、僕らへの注目度が高まります。応援してくださっている皆さんの気持ちを、クリックに込めてもらえたら本当に嬉しいです。
楽曲に込めた想いのおさらい
僕がこの楽曲に込めた想いの全ては、緊急事態宣言直前に僕らが映像作品を公開した際のnoteに綴りました。前後して恐縮ですが、是非まずこちらを読んでみてください。
この楽曲、そしてこの映像を作ったことで、今の僕を取り巻くチーム体制の基盤ができたと言っても過言ではない。映像をAllen改め山本康太くんに、ボーカルは僕らの楽曲の顔でもあるMayumi Watanabeちゃん、スタイリストにNoLことMinoruくん。ここに、WaterfallのMV以降チームに参加してくれたヘアメイクの前田紗良さん。
演奏陣に、今や相棒となったはじめさん、僕らチームの弦楽器担当といえばこの人!な、友田絢ちゃん。僕の心を完全に鷲掴む歌詞を書いてくれた、SAYUKIさん。SAYUKIさんは今日!noteを始めました。是非みんなフォローしてね。彼女の恵まれた詞の才能を片鱗を、日々のエッセイで楽しもう。
上記noteで想いの丈を書いて以降も、この曲への想いは増すばかり。なぜかは明解で、この「Reason」という曲は一番演奏している曲だから。僕が日々、普通に部屋でピアノを弾いている時もこの曲を弾いているし、はじめさんと #チル水 というインスタライブをやってもこの曲を毎回のように演奏する。先日のワンマンライブでも、本編のラストはこの曲でした。
インスタに添付したダイジェスト動画です。早く次回のライブがしたいな。
全てに、理由がある。
この言葉は、この「Reason」という作品に僕らが出会って以来、常にそばにあります。誰の、どんな出来事でも、その人がその出来事に出会ったということには必ず意味がある。僕にとっては、「Reason」の映像が完成にまで半年以上の時間を要し、いつまで経っても作品を公開できなかったのは、コロナという出来事の中でこの歌が何か力をくれると感じるキッカケに。
そしてこの映像を公開してからわずか5日後、緊急事態宣言発令の翌日、僕とはじめさんは「VOYAGER」というアルバム制作を開始した。自分にとって一番大切な楽曲だと感じている「Reason」に対して一度決着をつけられたこと。それは間違いなくアルバム制作、そして自分自身の価値観を数字や結果以上にファンの皆さんに向けてくれた事への、始まりでした。
発端は、緊急事態宣言の最中に
実は、前作「Waterfall - Not Alone」を作ることになったのも、この「Reason - Naked」があったからです。このバージョン、実はVOYAGERを作りながら緊急事態宣言の中で生まれたものなんです。
リモートで歌を歌って、発信したいんです。
ボーカルのまゆちゃんがそう僕たちに相談してくれたのは、確か4月の中旬くらいだったように思います。その頃ちょうど、無双状態でVOYAGERのデモトラックを毎日生み出していたような状態の僕らにとって、「昔の曲のリモートもいいけどまずは是非Waterfallを歌ってくれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」状態だったんですけど(笑)
まゆちゃんも自分自身の活動を見据えた上で僕らが作った曲を活かそうとしてくれている。それなら、まずは3人で何かやってみよう!という流れで「Reason」を弾いてみることにしました。
仕様も最低限の音質でいいよね、ってことになり、僕とはじめさんはピアノやギターをDAWで録音しながら映像撮ろうか、なんて言いつつ、まゆちゃんには「録音大変だったらiPhoneでいいよ、リリースするってなったら録り直せばいいし」くらいの軽いノリで始めたこの企画。まさかこの時、まゆちゃんがマイクをiPhoneにつないで録音する「iPhone芸人スタイル」を確立することになるなんてつゆ知らず・・・
そう。
今回のReason - Nakedは、この緊急事態宣言下に彼女が
iPhoneで初めて僕に送ってきた音源、そのものなんです。
一聴して、めちゃくちゃ驚きました。何せ、全然歌い回しが違うから。メロディも彼女流にめちゃくちゃアレンジされているし、歌い方も原曲と全然違うし、正直キョトンとしたのが最初の印象でした。
何これ。
全然、思っていたReasonじゃないぞ・・・
でもなんか、これ、何度か聴いているとめっちゃ良く思えてきた。
はじめさんに聴いてもらったところ、「耕太郎くんー!!これ、ヤバイよ!!」って騒ぎ出すもんだから、あー、やっぱりこれ、ヤバイんだ。って何か冷静に思い始めて(笑)歌い直すとかやめよう、もう、このまま出そう。って気持ちが固まりました。
iPhoneボーカル録音の令和感、凄み
実際はこうやって録ってるらしい!
僕も実物見たことないから、なんか新鮮。
iPhoneで録音している=当たり前だけどまゆちゃんは編集なんてしてません。マイクつけて、ボイスメモに録ったままのデータ形式で送ってくる(笑)でも、今時のiPhoneってマジで馬鹿にできないんですよね。あれ特有のコンプがかかるっていうか、もはやiPhoneレコーダーという名の楽器だと思う。スマホで録ったほうがエモい、みたいな感覚が今僕にはあります。
送ってもらったデータに、何層も何層もマイクプリ、コンプ、ライントランス、サミングミキサーとアナログ回路の潤沢な倍音と質感を足しまくる。
そうするとiPhoneの近接的というか、耳元で歌っているようなクローズドな印象と、僕らが自信を持って届けるオケの音質とが不思議なバランスで共存し始める。まさに現代のサウンドだなと自負します。高級機だけが良い音ではない、スペック的な良い音より、エモい音の方が心にグッとくる。それを体現できたことは、僕がこのアコースティック企画で得たものはすごく大きなこと。益々自宅の環境を大切に音楽を作れるようになりました。
初の別トラックメイカー作品を、2曲収録。
今回のEPには、「Reason - Naked」歌あり、歌なし(このトラックについて込めた意味は後ほど)、原曲以外に
Reason - Wind
Reason - Dressed
という2バージョンが収録されています。
この2曲、初めて僕以外の方がサウンドを作っていて、元々は「リミックス」として去年の夏頃に作ってもらった作品。でもその解釈、そのアレンジやミックスに込められた想いの尊さに僕自身が1年以上かけて向き合い、このトラックを作ってくれたCM音楽の先輩作曲家・藤田哲司さんに相談し、僕が作るReasonとは全く別物の、でもきちんと僕らの楽曲として内包するタイトルを付けさせてほしいと伝えこのタイトルに。
「Reason - Naked」がボーカル、ピアノ、ギターの3パートのみで構成されている極めてシンプルなアコースティックバラードなのに対して、「Reason - Wind」「Reason - Dressed」は2つが重なり合って完成する、とっても壮大な組曲です。「Wind」は序章的な、まるで映画のオープニングなんじゃないかと思えるサウンド。「Dressed」はまるで、地上から宇宙に浮かぶ星たちに向かって大ジャンプするような、エモくて、でもスタイリッシュなプログレッシブハウスです。
トラックメイカーとして参加した藤田さんは、はじめさん同様CM音楽作曲家としてベテランの領域にいらっしゃる方ですが、実はそれ以前はパリコレなどファッション業界で長年ショー音楽の選曲を行い、Club DJやラジオ番組のプログラムを作っていた方。 そんな藤田さんの口癖は
俺って、永遠のリスナーだから。
とりわけジャズやダンスミュージックへの造詣は深く、僕のグルーヴの傾向を分析し、わかりやすくグルーヴ作りのポイントを教えてくれたのは藤田さんなんです。リリースされて、そのトラックを聴いてもらえればすぐに分かることなんですが
とにかくトラックが緻密。
俺、絶対に、こんな緻密なトラック作れない。
どれだけの情熱がこの楽曲に篭っているんだろう。
そんな気持ちになりました。音楽に身を捧げている方だなと本当に思う。僕やはじめさんとは全くベクトルの違う変態さ、情熱を感じる楽曲です。すごいなぁ。素直に尊敬します。何がすごいって、ただ緻密なだけじゃなくて、根本に描かれているものが「エモ」なんです。
先ほども書いたけど、僕はこの2つの楽曲をリリースするのに、1年という時間を要しました。「Reason」をリリースして間もなかったころ、僕はまだこの2つのバージョンのことをどう考え、扱って良いのか分かりませんでした。あまりにも自分が曲に込めていたイメージと違う楽曲になって、自分の感情が全く追いついて行きませんでした。
でも、流石だなって今思うのは、
藤田さんが僕にこの曲を聴かせてくれた去年のお盆休みから
1年ちょっと経つ今。ずばり、このトラックが
「今」だと思わせてもらえるんです。
めちゃくちゃ「今」聴きたい。でも、決して消費されるような汎用的なダンストラックではなく、思想と作品性に満ちた音色選び、そして圧倒的な個性を感じ、それを担保できるトラッククオリティ。
この2曲をビジュアルで表現するなら、僕ならこんな感じです。インスタの転用失礼いたします。引用元はリンクで。
Wind
Dressed
宇宙を崇める壮大な旅の序章を思わせる「Wind」、宇宙空間を踊るように進んでいく感覚に浸れる「Dressed」って感じが僕の率直な印象でした。今作、全バージョン自分でもヘビロテするなぁきっと。
1年経って、育った曲たち
僕らはReasonという音楽を、この1年かけて大切に演奏してきました。演奏する度に、みんなのアプローチは当然変わる。その都度変化する様を、こうして定点的に追いかけて楽曲をアップデートするのって良いなと思います。
特に今回、「Reason - Naked」を聴いて、ボーカルのレベルアップぶりに驚かされると思う。元々、Reasonの原曲自体、神がかった1テイクしか録音しなかったのは今や僕らの中で伝説の一つなっていますが、今回のiPhone一発録音は、その時とは次元が全く違う表現になっています。
原曲にはトラックの持つ必死さや切迫した空気があったけれど、Nakedには、ものすごく陽のイメージを感じます。歌い回しにもまゆちゃんの修練度合いをすごく感じられて、フェイクの入れ方、パワーの抜き差し加減にも余裕と品格を感じさせてくれる。コロナで内側に眠りがちなエネルギーが、ガッツリと前に出てきてくれた。EPを通して聴いて、僕らの変化を楽しんでもらえれば嬉しいな。
加えて、この作品の最終ミックスは、先日引っ越したばかりの僕の新スタジオで行いました。空間そのもの、モニター・電源環境が変わり、音の鳴り方もガラッと変わったこのスタジオ。前の自宅スタジオで作った音源よりも、遥かに透明感が増し、まさに「天空の楽曲」感が強く出ています。
詳しくはこの記事で。
1年前、Reasonが思うように飛び立てなかった「理由」
今ならハッキリと分かるんです。ただ、時期尚早なだけだったと。
その尚早さには僕自身の心の準備というか、器づくりに時間をかける必要があったんだと思います。今も昔も、この楽曲の持つエネルギーの強さは全く色あせません。僕の中では燦々と輝く、一番自分らしい歌だと思うから。
この歌で世界をよくしていくためには、
僕や僕らだけの力じゃ全然足りていなかったんです。
この曲を育て、この曲に呼応し、同じように声を上げてくれる
ファンの皆さんの力が絶対に必要だったんです。
アルバム「VOYAGER」を作って、ワンマンライブをして、ようやくバンド・チームとして本格的に機能し出した僕ら。今だから、「Reason」という曲の持つパワーをみんなで生かし合い、ファンの皆さんと共にそのプラスの気持ちを拡げていけるような、そんな気がしています。
この楽曲を僕らが、楽曲の持つパワーどおりに届けるためには、機械的な戦略とかプレイリストにどれだけピックされるか、みたいなマーケティング的な手法だけでは全く足りません。勿論そう言った近現代的なアプローチは、僕らのタスクとして重要。でも一番大事なのは、プレイリストに曲をピックするキュレーターの皆さんも含め、「人の気持ちの力」で伝播する、という事実こそが一番この曲らしいんじゃないかって思います。
改めて、SAYUKIさんが書いてくれたこの曲の詞を掲載します。
Reason
If I only have a few weeks to live
もし、自分の命が、あと数日ほどで
or only a few days left of my life
消えてしまうとしたら
what will I think ? What will I do,
何を思うだろう。何をするだろう。
until I reach the end of my time
その最期を、どう迎えるだろう。
I close my eyes, open my heart
まぶたを閉じて 心に問いかける。
Just wanna feel reality
そうか、これが現実なのか。
I kiss the sun, listen to the moon
太陽を見上げ、月に聞いてみる。
(to) feel that I’m here and alive
どうして私は、こんな時代に生まれたの?
Everything happens for a reason
全てに、理由がある。
Everything happens for a reason
ほんの些細な出来事にさえも
Everything happens for a reason
全てに、理由がある。
Everything happens for a reason
たとえ今は、わからなくても
Joy,
that’s the reason why I’ll be a part of Sound,
この広い、広い世界の一員として
that’s the reason why I will always Smile,
いつでも笑顔で生きていきたい。
that’s the reason why I will live with Love,
胸いっぱいの愛をいだいて
That’s the reason why for this moment.
どんな時でも、希望は捨てない。
If I wasn’t here, in front of you,
もし私があなたの前にいなければ
where would I be in this world?
この世界のどこに、居場所があるだろう。
What should I hold, what should I let go?
何を残して、何を手放すべき?
I’m alright with nothing but you
決まってる。あなたがいれば、それでいい。
Everything happens for a reason
全てに、理由がある。
Everything happens for a reason
打ち砕けそうな出来事にも
Everything happens for a reason
全てに、意味がある。
Joy,
that’s the reason why I’ll be a part of Sound,
この広い広い世界をひとつにする
that’s the reason why I will always Smile,
私たち、みんなが生まれ持った 心からの笑顔。
that’s the reason why I will live with Love,
どんなに小さな灯火でも 消えることのない、愛。
That’s the reason why for this moment.
その全てを注いで これからも、生きていく。
Everything happens for a reason
全てに、理由がある。
Everything happens for a reason
全ては、次に進むため。
僕がつけた意訳の最後に、「全ては、次に進むため。」と書いていますが、まさにこのEPは、僕らが進み続けた先で見つけた世界そのものです。
本当、この曲にまつわるお話はつきません。音楽活動を進めれば進めるほど、この曲に気づきを与えられ、新たなバージョンが生まれます。さっきも書きましたが、きっと、この曲は僕の人生で輝き続けるし、形を変えて歌い、奏で続けられる楽曲になると思います。
先行、最高音質リスニング企画、今回もやります
毎回恒例となりつつありますが、この作品も本日10/14(水)から10/20(火)23:59までにSNSで下記リンクをシェア+コメントをつけてくださった方々に、発売前の最高音質のWAVファイルを僕が直接お送りします。
シェア用リンク
今作、全楽曲非常に良いマスタリングができました。Nakedはヘッドフォンで吐息、ギターの木の音色まで感じてもらえるクオリティ。最高音質ならではの楽しみと、サブスクで気軽に聴ける役割、両方僕は気に入っています。
是非、僕のSNSアカウント
Twitter: @kotarosaito1211
IG : @kotaro_saito
noteでのシェア:この記事のリンク
をタグ付けしてリンクシェアしてみてください。
音源ダウンロードはこちらから。
なお、この楽曲にはリリース当日(予定)に公開するMVも用意しています!僕らの2020年の軌跡を感じてもらえると思いますので、乞うご期待!他にも、この曲ならではの企画を用意しているのでお楽しみに。
事前予約(Pre-add, Pre-save)そしてコメント付きでのシェア、お待ちしまくっています!よろしくです!!
Kotaro Saito / 齊藤 耕太郎
改めて、ワンマンライブへの会場参加、そしてオンラインで観てくれたたくさんの皆さん、本当にありがとうございました!!
— Kotaro Saito / 齊藤 耕太郎 (@kotarosaito1211) October 4, 2020
長い長いメッセージを問い合わせ欄から下さった方もいて、本当に胸が熱くなりました。この感動をすぐ、次のリリースへ繋げます!
4人で撮った写真を。@Ma_minsing pic.twitter.com/xhLZbpnNdO
いいなと思ったら応援しよう!
![leift / KOTARO SAITO](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156707591/profile_8126f6b204a8cb9840dec13de1962b96.jpg?width=600&crop=1:1,smart)