音楽が作れなくなった1ヶ月
新作アルバムの制作記録を書き始めた。
それを機に、有料noteを本格的にスタートした。
詳しくは前回のこちらのnoteにて。
書いている今もなお、ずっと制作は続けている。ただ単に4ヶ月の時間差で書いてるってだけで、今も絶賛作り続けている。詳しいことは有料ページに書いているけど、以前の自分にとって本当に未知なことばかりで、今もなお、馴染んできたなんて実感は持てない。
それでもなんとか前に進めているのは、「最初にどれくらいの期間で作るか」を明確にして進めているからだと思う。
いわゆるクライアントがいる仕事なら、スケジュールを組むことは至極当たり前の話。でも、自分の作品となれば僕の場合は話は別だ。そのステップに納得できなければ、絶対に次のステップには進まない。良し悪しの責任を、誰も取ってくれないからだ。制作に時間がかかるというより、決定に物凄く時間を要するという言い方が適切だ。
これまでのアルバム制作との違い
一番大きいのは、実際に音楽制作に取り掛かる前の「プロットづくり」だった。つまり、どんなアルバムを作るか。
僕は多くの場合、タイトルを最初に決める。タイトルは僕にとって屋台骨。
コンセプトそのものだし、今までの作品もアルバムやシングルの呼び名が決まった瞬間に景色が広がることが多かった。
アルバムの制作に取り掛かる前に、実は仕事の兼ね合いで何曲か既にトラックはできていた。それがいろんな意味で影響して、「この仕事で作ったこの曲は次の作品に入れたい」みたいな欲が出てしまい、その方向を取りまとめることに頭を多く使った時期が続いていた。
それらの楽曲は、次の作品に収録することはない。
時間差で、「これだ」と思うコンセプトを思いついたからだ。そのコンセプトに、どうしても夏前くらいから作った、とってもお気に入りの曲たちはそぐわなかった。過ぎ去った夏にすごく考えていたこと、それは
本当に、ずっとそれを考えていた。理由は明快で、現段階での最新アルバム『STELLAR』が僕の好みど真ん中のアルバムだったからだ。何度も言っていることだけど、チルやムードを追求する音楽において、僕はもうこれ以上自分がやりたいことってなかった。僕は僕の満足を充し切る質感を、今もなお、やり切ったと思えている。
3ヶ月のプロット制作期間
タイトル、そして各楽曲でどんなメッセージを込めるのか、今回はそれを決めるまでにそれだけの時間を要した。楽曲そのものの制作は、ずっと手を出すことができなかった。
今までの作り方を否定する気はもちろんないけど、自分にとって「楽曲単位で伝えたいこと」の連続性を今作は大事にしたかった。
今までの僕の作り方だと、気持ちの高揚したタイミングでタイトルとなり得る言葉やコンセプトが浮かんできて、それらを頭の中に並べながら曲構成をし、音楽と音楽に自然な流れを作るように連続性を作ってきた。
でも、今回はもっと論理的に、「この曲ではこういうこと」「次はこれを描こう」を、明確にしたかった。それくらい、シングルを並べたアルバムではなく、一連の作品を順に聴いて意味が現れる作品にしたいと考えた。
そんなことを考えるうちに、自然と夏は終わった。
以下、有料記事です。
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