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ライブ以外、アーティストプロモーションの道はないのか

皆さんこんにちは。作曲家で音楽プロデューサーの齊藤耕太郎です。KOTARO SAITO名義で、トラックメイカーとして活動をしています。

僕のトラックたちはこちら。

4月16日(金)、先出の「Oval(Piano Solo ver.)」に加え、新曲2曲をリリースしました!「Awake」「Decaf」、共にピアノソロの楽曲です。

今回のリリースで、3曲目の「Decaf(デカフェ)」はSpotify「静寂と黄昏」のトップトラックに選出され、「Oval」は新たにApple Music「Pure Focus」というプレイリストにピックアップされました。

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前回の記事でも触れていますが、プレイリストも「トップトラック」というのはモチベーションが高まります。「その週の顔」として選んでもらっている、ということですしね。

僕には音楽家として色んな側面があると思っていますが、今年はピアノソロの楽曲にも力を入れて臨むつもりです。特に今回の「Decaf」のように、その日の気持ちで一発録音、即興演奏みたいな楽曲は自分の持ち味をすごく活かせるスタイルなので、こういう作品を集めたアルバムを今秋〜年末に書けてリリースしたいなと思っています。

もちろん、ビート中心のトラックもリリースします!そちらのファンの皆さん、5/28リリースのアルバム「STELLAR」をお楽しみに!ピアノソロver.で今回リリースした「Awake」「Oval」Electro ver.もリリースします。


2021年春のテーマ「最高のルームCHILL MUSIC」

僕は2020年の1年間を、「ライブで熱狂してもらえる楽曲」をテーマに作り進めました。そして生まれたのが、アルバム「VOYAGER」でした。

僕や一緒に作った内山肇さんにとって、このアルバムはコロナ禍に作り上げたとても大きな記憶であり作品です。ただ、僕の力不足も大いにありますが、まだこのアルバム本来のポテンシャル通りの届き方は全然していないと感じています。それは何故か。答えは簡単です。


ライブを前提にアルバムを作ったから。


夏にリリースしたこのアルバム。歌ものとインスト作品、半々くらいのバランスで配置し、生ドラムやエレキギターなど、録音音源よりも屋外の抜けの良い環境で演奏することが向いている音楽が揃っています。

ライブ中心に活動してこなかった僕が、仲間と共に2019年に出演した「渋谷音楽祭」。ここで体感した、僕の楽曲のライブとの相性の良さに全突っ込みして作った2020年の勝負作は、そもそもライブが出来ない、という状況では 音の翼を広げることさえも難しかった。

ライブができないからその想いをアルバムに託そう、と作りましたが、結局音楽自体がライブ仕様なのに、肝心のライブができない。そりゃ、ヤキモキします。自分的には、正直、不完全燃焼な一年でした。

僕はそもそも、2019年の暮れに「ライブに出たい」という熱が高まってそう活動しましたが、きっと元々ライブを中心に活動してきたアーティストの皆さんは、もっと悩まれ、もっと大変な想いを沢山されましたよね・・・


でも、そうも言っていられないし、僕の音楽が自分の想定する規模で届かないことは見過ごせない。だから2021年は、自分の得意としてきた活動に立ち戻る決意をしました。それこそが、「日常を音で彩りたい」という想い。


僕は元々、CMなどの映像音楽の制作者です。僕にとって音楽は「聴く人や演じる人の魅力を引き出すもの」だと思っています。あくまで主役は僕の音楽を聴いて楽しんでくれる皆さんで、そのお力添えになればと思い楽曲を作っています。それはライブだとしても同じで、僕らの音楽で踊ってもらえることが喜びなんです。

それなら、緊急事態宣言やらマンボウやらが予期せず発令されてしまう(仕方のないことだと僕は思いますが)この状況下で、演奏や音の圧感で人を熱狂させたい、って思うのは僕の考えではありません。誤解がないように言うと、「今の僕がライブを軸に活動できるとは思えない」のです。僕が自分の持てる情熱を注ぎたいのは、

どうしても家で過ごしがちな時間
特に、都内で夜、出歩きにくい時間
そんなプライベートタイムにそっと寄り添い、彩ってくれる
チルであり、いい意味で「音主役じゃない」音楽

なんですよね。


お部屋での時間を彩るための色んな方法

僕は最近、自分の新譜が「最高のルームCHILL MUSIC」を目指していることもあり、自分なりに様々な「ルームCHILL」の方法を模索しています。

一つは、相変わらず好きな料理。

僕にとって料理はストレス発散であり、ごく近しい身内と素敵な時間を自宅で過ごすための大切な手段です。引っ越してキッチンがカウンター型になり、より僕の音楽をかけながら、自分が振る舞いたい料理を作り、その時間も家族や友人たちとの会話が紡がれていく。こんな時間が今はとても幸せ。

音楽を作ることと料理を作ることはとても似ていて、例えば

食材をちゃんと見極めて買う = 楽器の力を信じて音を選ぶ
切る段階、出汁を取る段階から下処理は念入りに = 録音こそ命
素材同士の旨みを引き出す = 最小限の音数で最大限のダイナミックレンジに
盛り付けで味は変わる = ミックス・マスタリングも「作曲」のうち

みたいな。挙げ出したらキリがないけれど、
作るという点で、音楽にかける思想と料理への思想に優劣なんてない。

音も、食も、生活の豊かさを高めてくれるのって、必ずしも、ってか殆どの場合金額ではないと僕は思うんです。金額以上に、その裏に存在する「人の手間」だと思う。ピアノの音色作り、キックやハイハットの周波数管理、シンセの音選びなど。音楽を作る上で、旋律やビートそのものを作るアレンジの段階より遥かに膨大な時間をかける「音選び」「音作り」。


そういうのって、熱狂の刹那で感じてもらうより、
繰り返し日々聴いてもらうことでスッと心身に染み渡ってくれた時の方が、
実は「豊かだ」って感じてもらえるんじゃないかなって思うんです。


同じように、食に通じることで言えば「コーヒー」も。


家にいられる(あえて「いられる」と書きました)ことで、僕が日々飲むコーヒーも、自分の気に入っているお店の豆を買ってきて、自分で手挽きして毎回飲むことができています。そんな珈琲を、マシン、ハンドと気分でドリッパーを変えて飲む。さらに、自分がとても気に入っているカップに注ぎ、自分だけのMIDNIGHT CHILLを楽しむ。

そんな時にも、僕が今回作っている「OVAL」そして5月末にリリースする「STELLAR」は、本当にしっかりフィットします。そう思えるように、過度にビートでビルドアップしたり、音圧バリバリにして緊張感を持たせるようなサウンドには絶対にしないよう作りました。


あとは、植物の存在なんかも。

植物の存在で、お部屋の「気」がアップして更に心地の良い空間になっています。「OVAL」のアートワーク、これは僕のスタジオに隣接する我が家のリビングなんですが、シンボルツリーであるエバーフレッシュがいい味に。

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塊根植物のパキポディウム グラキリス、ウィンゾリーも我が家の象徴。僕らの暮らしの中で生まれた楽曲であること、どんな空間で鳴っているのかを、感じてもらえたら嬉しいですね。


で、そういうの色々考えていくと、
ストリーミング先であるSpotifyやApple Musicなどが打ち出している
「プレイリスト」って本当によくできているんですよね。

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リスナーの視聴傾向を探って、新たな視聴体験をプレイリストとして届けていく。だからどんどん、音楽の楽しみ方って広がっていくんだと思います。僕が掲げる「ルームCHILL MUSIC」も、こういったプレイリストでの成功体験が導き出してくれたものです。


ライブができない状況での成長戦略

本題に話を戻します。

ライブができない状況で自分たちの音楽を知ってもらい、ファンになってもらうこと。それにはまず、「ライブができなくてもアーティストの感情にまで到達してもらえる場所を持つ」ことが大切だと僕は思ってます。

ライブが最初のプロモーションチャンス、それはきっとこれまでの音楽業界の定石だったと思います。それが中々難しい今、ではどうすべきか。

「リアルにできないからオンラインで」は、僕は違うと思っています。

オンラインライブは、元々ファンが沢山いるアーティストの方々がチケット観覧の上限なく観客動員できる点、箱代や美術のコストを大幅に圧縮できる2点が、一番のアーティスト側の利益機会だと感じます。つまり、お客さんが沢山いなければ、採算も取れないし、継続していけないんです。生じゃないものの代替には成りにくい。


じゃあ、どうするよ。
僕も日々試行錯誤していますが、
これからやることをあえて言わずにお話すると、
こういうことなのかなと思います。


結論、結局今の時代って、ウェブやソーシャルって言われる「デジタルプラットフォーム」をどう活かすか、というのが一番の解決策になりそうです。そこにはVRやAR、最近だとXRと呼ばれている仮想空間も含まれます。

僕はまさにSpotify × noteという切り口で沢山の人に自分の音楽を知ってもらうキッカケを得ました。地道な活動であることはライブ同様に間違いなく、でも確実に、アーティスト活動を始めた3年前よりは上のステージで音楽活動ができていると感じられます。

3年、色んな方向にガムシャラにやってみて、気づいたことがあります。それは、「自分の在り方」を決めた人は強いということです。ウェブだろうとリアルだろうと、自分がどんな人間なのか、それをどう見せていくか、を決めた人は音楽家に限らず、とても強い力で発信していけるように僕は思う。


それは先述の通り、「ライブができないからオンラインライブで」「ライブができないから演奏動画をアップしまくろう」だと僕は思わない。

例えば、ライブを重ねてきて実力を培ったアーティストの方ができるファンコミュニケーションって、歌うこと、弾くことだけじゃない。むしろ僕は、ライブアーティストの凄みは「MC」そして「立ち振る舞い」だと強く思います。ライブを重ねてきた人は、リアルな場だろうとオンラインだろうと、ステージの向こうに人がいる、という環境での自分の出し方がとても上手い。

そのノウハウって、
そのアーティストの音楽を知らない方も知りたいかもしれない。
僕が全くの無名だった頃(今も有名じゃないけど)、

この記事を通じて沢山の人が、ひとまず「僕を認知して(=存在に気がついて)くれた」。それって、最初はもしかしたら音楽キッカケじゃないかもしれないけれど、ゆくゆくは音楽を聴いてくれるかもしれないし、音楽そのものを追いかけてくれる可能性だってあるんです。



方法論で「誰かの役に立ち」
コラボによって他の誰かを介して更に存在に気づいてもらい
間口が増えてきたところで、素の自分の魅力に気づいてもらう。


それを考えると、実は人前で表現に勤しんできた、全てのアーティスト、パフォーマーの方々には、特に今の日本で必要視されている「人前で自分の想いを"正しく""かつエモーショナルに"伝える」というノウハウが詰まっているんじゃないかと思います。

アーティストが「先生」になると何かちょっと「第一線から退いた」っていう印象がどこかあるように感じますが(それが悪いわけでは勿論ないです)、アーティスト活動の一環で、ファンの人たちに自分のノウハウをシェアしていく、と考えたら、何か超プレミアムなサービスに見えません?


それを実現している僕の仲間のことを紹介させてください。

音楽の業態とは違いますが、僕の親友がプロデュースしている事業を一つ紹介します。俳優がパーソナルトレーナーとしてオフライン・オンラインで教える「美vid(ビビッド)」です。

自身も役者を10年以上続けている原田新平くん。起業して、大手である東急グループとの契約を実現。経営者として役者業と並行し奮闘しています。

TEAM NACS定期公演「PARAMUSHIR ~信じ続けた士魂の旗を掲げて」など多数の作品に出演を経て、2020年に事務所を独立し、瞬く間に東急スポーツオアシスと契約し、このサービスを開始しました。

役者の役作りにおける肉体改造のノウハウ、演者として培ってきたエンターテインメントの要素をフィットネスに活用したこのサービスは、コロナ禍のリリースにも関わらず一気に話題になり、TARZANが取材するほど。

こんな風に、必ずしも音楽やエンタメの世界だけに留まる必要はなくて、自身がライブや表現の世界で培ってきたことを別の世界と掛け算する視点、そしてそれを実現するための人の縁さえあれば、全然異なる世界で魅力的な表現を実現し、その波が音楽の世界に返すことで、話題になり、Spotify「BUZZ ON TV」などのプレイリストに載るなど本業でも成果を出せる可能性って普通にあると思うんです。


僕が魅力的に思う「サブスク以外での人気」

今の時代、音楽ストリーミングの世界、特にSpotifyでは「月にどれだけの人が自分の音楽を聴いたか」が公に丸裸にされます。それは、良くも悪くも。

数字をたくさん持っている人が強い。

みたいな風潮、僕はどうかと思いますが、音楽マーケティングに日々対峙していると、そこと向き合わないわけには行かない。だから、こうしてファンの皆さんと繋がれるnoteを書いていきつつ、どうやって数字を積み上げていくかを別で考えることを、僕も毎分毎秒考えています。

でも実は、まだまだこの領域ってやりよう、沢山あると思うんです。


僕は今、サブスクは手をつけられていないけれど、
実はファンを沢山抱えるアーティストの皆さんにすごく興味があります。

地道にライブ活動を続けてきて、そのアーティストの音楽を、確実に毎日聴いてくれるファンの方が100~1,000人いるようなアーティストの皆さん。もし、デジタル領域で困っていることがあれば、もし良かったら音源と共に僕にご連絡をいただけたら嬉しいです。相性が良ければ、ご一緒したいです。

僕の連絡先

是非、
・ご自身の名前、ストリーミングリンク
・何を課題にしているか
・僕に何ができそうか
・ご自身の活動状況(ファンベースの規模や出演経歴など)


をまとめてご連絡ください。
僕がご一緒したいと思ったら、お時間いただくかもしれませんが
お返事させていただきます。

皆さんのような方々は、アプローチ一つで一気にデジタルストリーミングの世界で輝くことができると僕は感じます。デジタル領域を中心に活動していて最も難しい課題の一つである「強いファンベース」を既にお持ちの方々は、デジタルに強いアーティストと組むことによって、相互に新たなチャンスを手にしやすい状況にあると思います。


今まで頼ってきた販路(または活動領域)を絶たれてしまう時って、僕もそうですが、1人で考え込んでもなかなかアイデアって出ないと思うんです。別の課題を持つ人たちが、それぞれの魅力を掛け算することで補えることって絶対あるはず。だからどうか、1人で抱え込まないでください。僕も皆さんに相談したいこと、山ほどあります。

一緒に音楽の世界で、または音楽以外の世界も巻き込んで、新しい「喜び」「豊かさ」を提案していきましょう!


KOTARO SAITO / 齊藤 耕太郎





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leift / KOTARO SAITO
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