【誰のための芸術ですか?】人間が持っている根本的な8つ欲求心理
芸術家の大きな間違い
芸術家が作品をつくるときに陥る大きな失敗があります。
それは "いい作品を創れば売れる" という誤解です。
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若いアーティストはこのジレンマに日々苦しみます。
いい作品を作っているのになぜ売れないのか?
社会や流行に魂を売ったりは絶対にしないぞ!
卓越した技術を手に入れているのに・・・
などというのは
多くの若手アーティストが一度は心に思ったことのある課題なのではないでしょうか?
いい作品とは何か?
ではいい作品とはなんでしょうか?
ここは一旦作品をプレゼントに置き換えてみてください。
いいプレゼントとはなんでしょうか?
あなたが欲しいモノを贈る?
社会や流行に魂を売らず、自分独自がオリジナリティを感じる唯一無二なモノですか?
プレゼントというのは
『贈る相手のことを想って』
『贈る相手のためを想って』
『贈る相手のことを一生懸命考えて』
愛を込めて考えて導き出すモノなはず。
そして愛を込めて贈るモノ。
芸術も全く同じなのです。
本来なら
『音楽を受け取る人のことを想って』
『音楽を受け取る人のためを想って』
『音楽を受け取る人のことを一生懸命考えて』
制作し、愛を込めて贈るモノ。
芸術作品とは誰のためのモノ?
さて、ここは音楽家育成塾で音楽マーケティングですので
音楽にフォーカスしていきましょう。
音楽作品とは元来誰のためのモノであるか知っていますか?
1、神のためのモノ
2、貴族のためのモノ
3、聴衆のためのモノ
4、スポンサーのためのモノ
大きく分類するとこの4つに分けることができます。
西洋音楽の歴史
西洋音楽の長い歴史の中で多くの音楽作品、芸術作品はこの4つのために存在していました。
特に神のための音楽はとても多く
多くの作品は神様のために創られ捧げられてきましたよね。
ハイドンなどはエステルハージ(貴族)のためだけに音楽を書き続けた人生でしたし、ショパンやリスト、パガニーニなどは、聴衆やスポンサーのためだけに音楽を捧げてきました。
民族音楽の歴史
世界各地にちらばる土着の民族音楽や文化。
それらは誰のためでしょうか?
そうです、ここでもやはり神様のためです。
日本の雅楽だって、八百万の神々のために捧げています。
遠くにある南米音楽だってパタゴニアの奥深くには呪文のような音楽が存在していますし、密教でも声、音とリズムで『自分以外の存在』のために音楽を奏でます。
宗教の歴史と音楽、芸術の歴史はセットなので必ず複合的に考察していく必要があります。
ここでお気づきでしょうか?
音楽家であるあなた自身のためのモノはたった一つも存在していません。
(神道は鏡だから己自身のためじゃねーか・・・なんて屁理屈は勘弁してくださいね)
しかしどういうわけか音楽家は精進していく中で
1、自分のための
2、自分がやりたい曲、音楽を
3、自分のために作る
ということが発生してしまいます。
彼女に贈るプレゼント
これはあなたがビール大好きだからと、下戸の彼女にビールをプレゼントするようなものなんです。
これはあなたがメイクが好きだからと、彼氏にメイク道具をプレゼントするようなものなんです。
これはあなたがカメラ好きだからと息子にレンズをプレゼントするようなものなんです。
そもそもプレゼントの対象は相手のはず・・・
しかし、いつの間にか自分になってしまっているのも気が付かず・・・
『売れない(受け取ってくれない)』と嘆く人がとっても多いんんですね。
当たり前の話じゃないですか?
あなたのための音楽作品はあなた以外の人は必要ありませんよね。
これはもうあなた自身でセルフ購入するしかないのです。
ライブやコンサートで超絶技巧ソロや超絶技巧テクニックが決まった時に喜んでいるのはあなただけであることに気がついてください。
中学生でラフマニノフのピアコンの手が届いてが喜んでいるのは
あなたとあなたのご両親だけです。
人々は何が欲しいのか?
プレゼント(芸術作品)は受け取る人が欲しいものを贈る!
ということはわかった。
しかし、あなたの彼女や彼氏のプレゼント一つ選ぶのにも
とてつもない膨大な時間と調査が必要になります。
何万人、何千万人、何億人にリーチするプレゼントなんて
どうやって考えればいいのか?
そこは合理的に人間の心理です。
人間のパーソナリティから合理的に導き出すことができるわけです。
ここからは
芸術家としてのあなたの脳を一気にビジネスモードに切り替えて!
人々が欲しい8つのモノ
ほとんどすべての人間は本能的に
この8つのジャンルのモノ(欲求)を欲しがっています。
つまりこの8つのジャンルのいずれかに合致するプレゼントを贈れば
ほとんどすべての人間は喜んでくれるというわけです。
以下に8つの例をご紹介しますので
これら8つの欲求を叶えてくれるモノを基準に
音楽制作・芸術制作をしてみてください。
きっと誰かのためになるモノ(作品)になるはずです。
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