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旅日記『ハンレにて』北インドラダック旅

9月10日

北インドラダック地方ハンレにて。

Amchi HOME STAYにもう一泊させてもらう。

ダイニングで朝食を食べてからバイクでハンレゴンパへ。

この日は青空の快晴!というわけではなく雲の隙間から日が刺すような天気だったので、岩山の上に建てられたハンレゴンパは荘厳に見えた。

手塚治虫の短編集、『ザ•クレーター』に収録されている六角形の館に出てくる館を思い出した。

ゴンカン(本堂)がある岩山の上までは車やバイクで登れるのだが、歩いて登りたかったので麓にバイクを停めた。

本堂では丁度、お坊さんが読経している最中だったのだが、中に入っていいと言われたので堂内を拝観させてもらった。

お坊さんの読経の声の響きが『どうやってこんな声出してるんだろう』というような独特の倍音?のようで、ずっと聴いてられそうだった。

2023年の7月にラダックを旅した時に、ラダック中心都市のレーからそう遠く無い、バスゴゴンパに行った。

堂内ではお坊さんが読経しており、その後ろで欧米人2人が座って瞑想していた。確かに、この読経の響きを聴いているとそうしたくなるよなと思った。

本堂の上には『アッパーテンプル』というお堂があって、そちらには鍵がかかっていた。

折角ここまで来たからアッパーテンプルの堂内も見てみたいなと思っていたら、丁度僕と同じタイミングで現地の家族の方がお参りに来ており、旦那さんがアッパーテンプルの鍵をどこからか持ってきて鍵を開けてくれた。

チベットでは中国の弾圧によって、生まれたこどもたちがチベット仏教に一切触れることができなかったり、多くのゴンパも破壊されてしまっている。

しかしこの地ではゴンパがあり、僧侶が暮らしており、人々が信仰を続けている。

ゴンパのすぐ近くにある食堂でコーヒーを飲みトゥクパを食べた。

乾燥対策、砂埃対策の為か、食堂の中にバッシャバッシャと水を撒いていた。

ハンレは天体観測に最適の地ということでインド国立の天文台が設置されている。

僕が泊まっているホームステイの背後に聳える丘の頂上にその天文台は建っており、そこまでバイクで登れるとのことなので行ってみた。

標高4500m以上の場所に建てられた天文台は強風のせいか、SF映画の辺境の基地みたいな轟音を上げていた。

天文台の周りにはいくつか簡易的な小屋が設置されており、何かの作業をしているらしき人が数人、そこにいた。

そして犬もいた。

こんなところにも犬がいるのか。どうやって暮らしてるんだろうか?

餌は誰にもらってるんだろうか?

作業員の小屋で寝てるんだろうか?

とか色々想像した。

犬は3匹いたから寂しくはなさそうで良かった。

なんだかんだしていたら夕方になったので部屋に戻ってAmazonプライムでダウンロードしておいたゴジラ−1.0を観た。

神木隆之介が主人公を演じているんだけど、ヒロインが登場したとき、志田未来に見えて『久しぶりにこのコンビが見れる!』とか思っていたら、彼女は志田未来ではなく浜辺美波だった。

探偵学園Qというドラマで神木隆之介と志田未来が共演していて、僕はそのドラマが大好きだったのだ。

昼はトゥクパ(チベットの麺料理)しか食べていなかったから夕食までの間、めちゃくちゃ空腹だった。

夕飯は沢山おかわりしよう。と思ってたんだけどそんなに食べられなかった。少食。

明日はツォモリリという湖を目指して出発する予定。


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