旅とジーンズの色
僕の彼女は僕があげたジーンズを適当に履いてガンガン洗ってカラカラになるまで乾燥させている。
このジーンズは今から15年前、僕が高校生になったばかりの頃に代官山のハリウッドランチマーケットで買った物で、買った時は無加工で濃紺のワンウォッシュ状態だった。
当時はデカ穿き腰パンの時代だったのでウエストを2インチアップで購入したんだけどよくよく考えたらデカ過ぎて、その後は殆ど穿かなかった。
それから時は流れ、シーシャ屋で働いていた22歳か23歳くらいの頃にこのジーンズをまた穿くようになった。久々に穿いてみたら『あれ、意外とイケるな』と思ったからだ。
しかしジーンズを購入した高校一年生の頃から体重は全く変わっていないのでウエストはデカい。なので近所の洋服直し屋でウエストとヒップをサイズダウンしてもらった。
するととてもしっくりくるようになり、それからは殆どこのジーンズしか穿かなかった。
初めて北インドのラダックをバイクで旅した時も穿いていたし、原付で東京から青森まで走って北海道に渡り、北海道をキャンプしながら一周した時も穿いていた。
↑まだ色が濃かった頃のこのジーンズが登場する動画。動画終盤にて服装紹介してます。
原付で東京から四国まで行った時も穿いていた。
コロナ禍の終盤に旅欲を我慢できずに、灼熱のインドを2ヶ月間放浪した時も穿いていた。
↑灼熱の南インドマハーバリプラムの床屋で、少しだけ髪を切ってもらうつもりだったのにガッツリ刈り上げされた時の動画でもこのジーンズを穿いていた。
インドでは太陽で熱せられた水でジーンズをジャブジャブ洗って、カンカン照りの太陽の下で表向きのままカラカラになるまで干す。ということをやっていたので、濃紺だった時の面影は全く無くなり、爽やかなアイスブルーに近い色になった。
旅で穿き倒したこのジーンズを彼女に穿かせたら、僕よりもサイズがバッチリだった。
(僕は自分のジーンズを彼女に穿かせるのが好きである。男は皆んなそういう趣味があると信じている)
なので今は彼女がこのジーンズを穿いて適当に洗って、洗濯乾燥機で表向きのまま洗って乾かしている。
何が言いたいかというと、旅しながら穿いたジーンズにはその歴史が刻まれて良い色になる。そして適当にガンガン洗って灼熱のインドの太陽の下でカラカラになるまで乾かせば良い色になる。
そしてそれをパートナーにあげれば喜ばれることもある。ということだ。
実際にはインドは暑過ぎてジーンズを穿いてきたことを心底後悔して、途中から現地で買った海パンばっか穿いていたのは秘密。
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