見出し画像

叶えた夢と、現実と

社会人一年目の私へ。

今頃、あなたは「なんなんこの業界。絶対3年で辞めて違う業種いこ。」と強く心に決めた時期でしょう。
あんなに願っていた仕事だったのに。

楽しく働いて、もりもりご飯を食べて、しっかり休んで、金曜日の夜はミナミに繰り出して、休みの日は遊びに出掛けて…
なんて言う夢物語ががっつり崩れてしまっては、そう思うのも納得です。

それもそのはず、物事って言うのはなんでも
⦅隣の芝生は青い⦆
のです。
学校販売課、と言う仕事が
・どこからのお金で給料が出てて
・その為の準備にどれほどの時間がかかって
・販促活動や常日頃のケアがどれほど大切で
とか、

【働く】と言う事
【給料を稼ぐ】と言う事

を初めて知ったのだから。

あなたはこれから、その職場・その仕事で本当にたくさんの事を学びます。
また、そこで出会った人達が⦅大人⦆としての自分の在り方・考え方を作る事になります。

嫌な事もたくさんあります。
なんなら、3年目の4月末に退職の決定打となるトップとの喧嘩もあります。

それでも、今の私はその会社に、その会社でお世話になった社員の方に、そこで出会ったお客様やメーカーの方に本当に感謝しています。
大人として、社会人として未熟だった私の面倒を見てくれた環境は、本当に有難いものでした。

社会人一年目の私へ。

あなたは今、

「何の為に仕事をしているの?」
と書かれた時に、躊躇いも無く

「お客さんの為です。」

と本気で答えた事がありましたね。
その気持ちは、本当に残念ながらその会社で居るうちしか思えません。
何故なら、「給料を稼ぐ」と言う事がイマイチわからなかったから、そしてその会社で居るうちに、わかってしまうからです。
物を売る事で利益になる。薄利多売の世界だから、たくさん売らなければいけない。
高額な商品を買ってもらう子ども、お金を出す親。
会社として売らなければいけないもの。
その中で自分に出来る事。
…いろいろ考えます。

次の職場からは、いい意味でドライになります。
気持ちに嘘は無いものの、ちゃんと頭の中で会社の事も考えるようになります。

社会人一年目の私へ。

今の気持ちを、忘れないでください。
今の気持ちを、大切にしてください。
その頃の私は、本気でそう思っていました。
土日を削っても、代休が無くても、それはそれは充実した社会人生活です。
そこでの全てが、現在の私を作っています。


ちなみに今現在28歳の私は、コンビニの唐揚げ串を9%のアルコール飲料を片手に、妻と子どもの待つ家へと帰っているところです。
そんな「ザ・サラリーマン」みたいな事をするなんて思ってもいなかったでしょう?
しちゃうんだなぁこれが…。


#社会人一年目の私へ

いいなと思ったら応援しよう!