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メール相談例②(ADHD疑い男性(架空)
また架空事例の相談です。
設定:相談者は会社員28歳男性のこたおさん。ADHDではないかと自分で思っています。
相談者こたお)こんにちは。こたおといいます。困りごとは人とのコミュニケーションについてです。自分の答えが質問とずれているとよく言われます。昨日は「応接室、使う予定ある?」と質問されて、『午後からAさんが来て詰めの話をする予定』だと思い「Aさんと契約できそうなんです」と言いました。相手は「それはいい話だけど、応接室は使うの?使わないの?」ともう一度訊いてきます。質問の答えになっていないのは、言われるとわかります。でもその時は気がつかずに言ってしまいます。
回答者こたつ)こんにちは。こたおさんは、人とのコミュニケーションでお困りなんですね。質問された時に、直接それに答えるよりも先に自分だけ話を進めてしまう、とこういうことでしょうか。
相)そうです。こんなことが一日に何度もあって、相手がイライラしているのがわかります。これを何とかしたいんです。読解力の問題かと思って本を読んだり新聞の社説をまとめる練習をしたりしていますが、変わらなくて困っています。
回)こたおさんは、少なくとも今の話に出てきた質問の意味は理解されていると思いますよ。理解しているから、『応接室でAさんと話をする』とイメージできたんですよね。問題なのは、会話を一人で先に進めてしまうことですね。これは相手の質問に答えることよりも、自分の頭の中に浮かんだイメージを優先しているということだと思うのです。そのあたりのことを練習していく必要がありそうですね。もしよければ課題を出しますので取り組んでみるお気持ちはありますか?
相)はい、やってみます。
この後、課題を提案します。「それは難しそうだ」また「やってみたけどうまくいかない」となれば、別の課題を考えます。相談者と回答者がお互いに協力し合って相談しながら、良い方向に進むことを目指します。
練習できなかった、しなかった、ということも正直に言ってもらう方が良いです。やる気になれなかったのは何か原因があるはずで、もっと良いやり方を見つければいい、と私は考えます。(もしくは少し戻って別の課題を先にやる必要があるのかもしれません)