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テクノロジーへの抵抗を解くには?家族経営で感じた世代間ギャップとその乗り越え方



1. 現状維持の壁


親世代には、長年続けてきたやり方を変えたくない、という「現状維持」の壁がしっかりと存在しています。特に、テクノロジーや新しい販促手段に対する抵抗感は根強く、なかなか変化を受け入れにくいようです。
私は、15年以上現状維持を続けてきた両親に対して、借金だられでしたし「このままでは農園が立ち行かなくなる」と強く感じていました。

「新しいことしないと無理だよ」
「10年以上うまくいってないんだからやり方変えた方がいいと思うよ」
などと伝えてきました。

しかし最初は当然受け入れてもらえませんでした。

例えば、直売所にキャッシュレス決済を導入しようと提案した際も、母や周囲の人々からは「うちはスーパーじゃないんだから」「手数料で利益が減る」といった反対意見ばかりが返ってきました。

田舎では現金主義が根強く、キャッシュレス化が必要だという説明は、なかなか理解してもらえませんでした。

2. 世代間ギャップによるコミュニケーションの難しさ


他にも新しいことを提案する際には、世代間のギャップが大きな障害になります。東京で生活する私が「当たり前」と感じることも、両親にとっては未知の領域です。
例えば、キャッシュレス決済やSNSを使った宣伝活動について説明しても、両親はそれを現実的な選択肢として捉えられず、話が進められない事が多々ありました。

スマートフォンの普及率は90%を超え、情報収集の多くはインターネットを介して行われています。

だからこそ両親に「新しいやり方が時代に合っている」と理解してもらうためには、具体的な事例を示しながら、実際にどのように役立つかを体感してもらうことが必要でした。

そこで実際にPayPayを使ってもらったり、
私がクレジットカード、交通交通系のカード決済などをみせ、

その後両親に導入してもらってハードルを少しずつ下げる努力をしました。

なんとか現金主義から離れてもらうように努めました。

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd111100.html

スマートフォンの普及率

3. 体験がもたらす変化


色々提案していた私ですが、なかなか受け入れられず正直困っていました。

そんな新しいことに消極的だった両親が一度の体験で行動が変わるタイミングがありました

InstagramやYouTubeを活用して成功している他の農家を紹介し、その動画を一緒に視聴したりする事で、両親は少しづつやる気になっていきました。

そこで次の段階として「農家さんに会ってアドバイスもらってみなよ」と両親を説得し、YouTubeを発信している農家さんに会いに実際に行って貰いました。

元々成功している手本になるような農家さんを見せたかっただけなのですが、

私の予想もしていない効果が現れました。

両親はそこで今までのいちご農家としての勉強今まであまりしていなかった現実にショックを受けたと言っていました。

知識レベルの差がかなりあったんだそうです。

そしてその農家さんとの出会いが本当に良い刺激となり、両親の新しい事に取り組む姿勢が大きく変わり始めました。

私がどんなに説得してもモチベーションが上がらなかった両親の目が変わりました

他の農家の成功体験を共有すること、一つの大ききな体験が単なる理屈よりも強力な説得材料となり得るのだと実感した瞬間でした。

4. 根気と柔軟性が鍵


両親に新しいことを始めてもらうには、何度も繰り返して説明し、両親のペースに合わせたアプローチが必要だと言う事です。

無理に押し付けるのではなく、少しずつ慣れてもらうことが重要です。

年齢のせいにして「できない」と最初から言われることも多いです。
そのたびに同年代、もしくはそれ以上の年齢の方々が成功している記事や動画を見せて、希望を感じてもらい諦めないように努めていました。

しかしどんなに正しい方法であっても、現場で実践できなければ意味がありません。

時には両親の意見を取り入れ、妥協点を見つけることで、両親にとっても納得しやすい形に落とし込むようするようにしていました。

私はいつも新しい事は年に1個にするようににしています。
例えば
お客さんからクレジットカードの要望がある
でもいきなりクレジットカードは現金主義の両親にはハードルが抵抗感がありすぎる 

そこで
1年目はPayPayの導入
2年目はタブレットレジ導入
3年目はクレジットカード導入
など目的に向かって少し新しい事は抵抗感が和らぐように段階を踏んで取り入れていくようにしています。

5. 家族だからこそ支え合える


正直なところ、これほどまでに粘り強く取り組めたのは、家族だからこそです。ビジネスとして考えて、他人へのコンサルティングなら途中でとっくに諦めていると思います。
そんな見捨てられない心がここまでの取り組みに繋がってるのだと思います。

続く

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小竹いちご園の息子
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