映画『きみの色』ネタバレ考察:トツ子の色の意味,ラストあらすじ感想
映画『きみの色』山田尚子監督(『聲の形』『平家物語』)なので楽しみにしていたが…。深いところもあり思うところもあり。
あらすじと感想
あらすじ
キリスト教系の女子校(ミッション・スクール)に通う3年生の日暮トツ子(声-鈴川紗由)は、人を見ると絵の具のように色が見える。キレイな青色を放つ同学年の作永きみ(声-髙石あかり)に憧れていたが、きみは突然退学。
トツ子はきみがバイトする古書店を特定。さらにそこで影平ルイ(声-木戸大聖)に出会い3人でバンドを組むことになる。練習場所はルイの自宅がある離島の教会だ。
学校のシスター日吉子(声 - 新垣結衣)がトツ子たちを見守る。
感想
『聲の形』みたいに感情がぐるぐるかき乱される作品ではないし、ストーリーの盛り上がりや事件もない。バンドするけど「けいおん!」っぽい雰囲気でもない。カタルシスも少なめで賛否分かれると思う。色彩がキレイでラストは本当に感動したし、儚いメッセージも美しかった。
ネタバレ考察:トツ子の色と意味は?
トツ子は最後に自分の腕に朱色(赤っぽい色)が宿っているのを見る。この色の描写が3人の関係を美しく表現したものだったと考える。
次のページではトツ子の色の本当の意味について徹底考察していく。