映画『あの人が消えた』ネタバレ考察,ラストの結末と名前の暗号・伏線!感想と解説
あらすじ&感想
あらすじ:配達員の丸子(まるこ|高橋文哉)は、人が消えると噂のマンションの205号室に自分が読んでいるネット小説の作者・小宮千尋(北香那)が住んでいると知って歓喜。先輩の荒川(田中圭)にそのことを話す。しかし、302号室の島崎が小宮をつけ狙っていると気づく。考えてみると、このマンションの住人はみんな怪しい人物ばかりだ。3ヶ月前にも女性が失踪した事件があるらしい…。丸子と荒川は小宮を救うことができるのか!?
感想:今まで見たことがないジャンルの映画を見たい人におすすめ。ただ、コンセプト重視でエンタメ色の強い作品ではなかった。
ネタバレ考察:名前を使ったラスト結末の伏線
マンションを舞台にした失踪モノというクラシックなサスペンスかと思いきや、かなりメタな作品だった。小説家の小宮(北香那)が書いている「スパイ転生」のトリックを知っていた主人公・丸子が、終盤で小宮の話が「すべて嘘だった」と気づく展開や、最後に丸子が小宮のスパイ小説に実際に転生する流れなどがメタフィクション的。
映画それ自体についてのサスペンスという意味合いが強い。わかりやすくいうと、映画の中で語られている話って本当に真実なの?(ユージュアルサスペクツのオマージュ)や、サスペンスに幽霊とか出てきちゃいけないの?という問題提起をした作品でもある。
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