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映画『不都合な記憶』ネタバレ感想:アンドロイドの記憶喪失を描く意味

映画『不都合な記憶』を鑑賞。新木優子がアンドロイドの妻・マユミを演じ、伊藤英明が研究者の夫・ナオキに扮するサイコサスペンスロマンス。アンドロイドと人間の境界線を問うような素晴らしいテーマはあるが…。

ネタバレあり感想

人間が完璧な人間を想像しようとする話しは、小説「フランケンシュタイン」からあり、手塚治虫の「火の鳥 未来編」では主人公がかつての自分の恋人を再現しようと何度もアンドロイドを作っては壊しをする。『不都合な記憶』もこの系譜の既視感バリバリ設定である。
ストーリーに既視感があるのは正直言って仕方ない(数多の先人たちがいるから)。ただ、本作の場合はほとんどが無機質な空間で新木優子と伊藤英明がしゃべるだけで若干退屈だった。伊藤英明がアンドロイドの新木優子を殺すシーンも、サスペンスとしてもっと過激にやって欲しかった。

本作の評判、最後まであらすじネタバレ解説はコチラ

ラスト考察:アンドロイドの記憶喪失

石川慶監督はアンドロイドの記憶喪失を描くことで、人間とアンドロイドの境界線の融合を問いかけていたのだと感じた。すごく美しいテーマだ(見せ方がもっとよければ…)。人間の存在は肉体性でなく記憶にあると提示しているようだった。次のページでは、アンドロイド・マユミのフラッシュバックの血が赤かった理由やストーリーのラスト結末について解説&考察していく↓↓


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