ブリスベンの午後3時は、本音がポロリと出てくるのかもしれない。
午後3時。
涼しくなってきたオーストラリアの昼下がり。家のテラスにコーヒーと文庫本を持っていく。
紫外線が日本の7倍にもなるオーストラリアの直射日光は、やっぱり熱い。南側に面した自分の部屋の暑さは夏のよう。でも東側に面したテラスは、この時間はもうすでに日陰だ。風通しの良い椅子の上で、本を読んだりしてみる。
ブリスベンに住んで1年以上。好きなところはたくさんあるけれど、この気候以上に良いものはないと、そう思わせる。
ふと顔をあげると目に入ってくるのは、日本の家には絶対に無いであろう大きな青々とした木と、澄み渡る青空。「澄み渡る青空」なんて映画の中だけだと思っていたけれど、どうやら現実にもあるらしい。日本で住んでいた家には想像も出来なかったその景色に、いつだって海外の風を感じる。
ブリスベンの生活にはかなり慣れて、来た頃の感動や驚きは擦り切れてしまったかもしれない。でもその当たり前となった日常は、当たり前だからこそ特別なものだと思ったりするようになった。
こんな日常が続いたらいいのになって、心の底から思うけれど、僕のワーホリはもうすぐ終わりだ。もうすぐと言ってもあと半年弱は残っているけれど。
残りの半年、どんな生活をするのだろう。あれをやりたい。これをやりたい。色々な人と出会いたいし、その中でこれから一緒に冒険してくれるパートナーとも出会いたい。
ひとりで生活するのは少々飽きてきた。旅があって、カメラがあって、ウクレレがあって、英語がある。あとひとつだけ、僕の人生に欠けているのは、互いに寄り添えるパートナーだなぁ。なんて本気で考える。
海外生活をまだしばらくは続けたいと思っている。そんな時に隣にいてくれる人がいたらな。ってそう思わずにはいわれない。何を焦っているんだって自分に言い聞かせてみても、心は叫ぶ。
かと言って誰でも良いって、そんな事はない。今までのような疲れる恋愛はしたくないなぁって。自然と一緒にいるような、そんな恋愛がしてみたいと思うのは、この後に及んで贅沢だろうか。
自分を取り繕ってもしょうがない。これはオーストラリアで学んだ事の1つだ。好きな人の前とか、可愛い人の前でカッコつけたくなるのはどうしようもない。その人に嫌われたくはないし、好感を持ってもらいたい。でもそんなものは続かない。仮面は剥がれるし、いつかボロが出る。それに、女性はそんな男性を簡単に見抜いてしまうよね。男性は単純だから、以外とわからないものだけど。
そう思うと、自分をかっこよく見せる疲れる恋愛はもうしたくないって思う。それで何度痛い目を見てきたか(笑)でも男というものは・・・いや男でくくったら、世の中の男性陣に失礼なので、僕というものは学習をしない生き物らしい。
よく思われようと、距離感を測ってみるも、それが裏目に出てしまう。いつものパターンだ。何話そうとか、何が好きかなとか、こんな話つまらないかなとか、そういう事を考えているうちに、うまく話す事もできずに、次もない。あぁなんて恋愛下手。どうにかしたいと心は焦るけど、27年間もそんな事をしていると、もうどうにもならないんじゃないかって思う。そんな僕を好きになってくれる人と出会えたらいいじゃないかって、言い聞かせる。でも、心は焦る。
あぁ、noteに何を書いているのだろう。
これは絶対に、今の状況に酔っているだけだ。そう信じたい。広いテラスで、文庫本を隣に置いて、コーヒーをすする。澄み渡る青空の中に聞こえるのは、日本にいない鳥の声。
でもこんな瞬間の自分の心の声が、本当の本当の本音なんだろうなぁって。
そんな日記を、今日はたんたんと書いてみました。
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