ほんとに死にたくないと思った夜
死の恐怖に本気で怯えたのは、今までの人生で2回目だと思う。
1度目は、高校入学前に同級生が死んだ時。小学校から一緒で、中学では部活も同じ。同じ学区内だから家も近所で親同士も知り合いだし、それぞれの妹・弟も同級生で、かなり近しい親しい友達。
原因は怖くて未だに聞けてない。
でも身近な人の死は初めてで、ホントに人って死ぬんだって思ったのを覚えている。もっともこんなに冷静じゃなくて、よく分からずに涙は止まらないし、夜は怖くなって母親の隣に自分の布団を持っていった。
もう16歳。高校生になるのに。
これが高校の入学式の3日前の話。
入学式の日はお葬式だった。
次は俺が死ぬのかもしれないって、怖くて眠れなかった。
そして2度目が昨日。
倒れた!なんてnoteを書いた。
頭を打ったせいなのか、本当にひどい凝りのせいか分からないけど、気分が優れない。
ベッドに横になっても気分は良くない。
ずっと目が回っているような感じ。立てないほどじゃなくて、軽くだけど。
もし頭の中で出血してたら?
今は大丈夫だけど、実は大事で朝を迎えることがなかったら?本当は病院に駆け込むべきだった?
その一歩が命取りになることはよくある事だと思う。僕のばあちゃんも、クモ膜下出血をしながら、ギリギリのところで生き延びた。あと30分発見が遅れていたら、もうばあちゃんと笑う事は無かった。
じいちゃんは母親が高校生の時、ベッドで亡くなっていたと聞いた。その話がフラッシュバックした。
もしそうなってしまったら?
死んだら、全てが終わる。
やりたい事も、出来ない。
会いたい人にも、会えない。
死んだ事がないから分からないけど、きっと無になる。肉体はこの世から消える。誰かの記憶の中では生きられる、なんて言うけれど、死んだ本人からしたら、死は死だ。
本気で怖くなった。
どうしようもない不安に駆られた。
かと言ってどうすることも出来ず、目を瞑るばかりだったのだが…。
幸い、今朝も生きている。このnoteを書けている。死はいつでも隣にあるんだなと改めて思った。
今ある生を一生懸命生きなければと、心に誓った。
五体満足で生きてる幸せがある。
あれもこれも欲しいと、そう思ってしまうけれど、生きているだけで、丸儲けなんだよな。
九死に一生とは言えないけれど、死ぬまで、全力で生きようって、心に誓った。
まだ死ねない。死にたくない。
こーた
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