「通勤」を制して幸福を手に入れる
人生の多くは習慣であると言われています。
例えば起きてからの行動の多くは習慣でしょう。
目覚まし時計を止めて、顔を洗って、口をゆすいで、スマホを確認して、トーストを焼いて……というように、ぼーっとした頭でもできるような、意志のいらない習慣から一日は始まります。
そんな習慣の一つ、「通勤」は人によってはかなり多くの時間を要しますよね。
しかし、行きはまだ眠く、帰りは疲れて、せっかく多くの時間があるにも関わらず、無駄にしがちなのが通勤です。
今回はそんな通勤が人生にどんな影響を及ぼし、そしてどのように活用していけばいいのかをお話いたします。
通勤時間が長いと不幸になる
通勤時間の平均時間は、ある調査によれば片道約1時間だそうです。
例えば週5日勤務だとして、多少の休暇等も考えて年間で約220日出勤するとしたら、
1時間×2×220=440時間
となります。
440時間とは、単純に考えれば次のことができます。
・1冊の本を読むのに10時間かかるとしたら44冊読むことができる
・毎日1時間多い睡眠と週に1時間半ほどの運動の時間が確保できる
・2000円で時給換算すれば88万円となる
しかし、実際には長時間の通勤にはもっと多くのデメリットがあり、例えば
・長時間の通勤のストレスは年収40%増でないと釣り合わない
・夫の通勤時間が45分を超えると離婚率が45%高くなる
・通勤時間が増えると睡眠時間と運動時間が減り、肥満になりやすくなる
と、かなりひどい有様。
ですのでできれば「通勤時間0」がベストなんですが、それはなかなか難しいですよね。せめて30分以内くらいにはおさえたいものですが、それもなかなか難しいという人がほとんどだと思います。
ということで、次は通勤のデメリットを減らしたり、むしろ有効活用する方法についてです。
通勤を制するための目標と習慣化
ある研究によると、通勤に強い人の特徴は「目的意識」があることだったそうです。
例えば、通勤時間中にその日の仕事の準備や、目標に向かった作業をしている人は、そうでない人に比べて通勤のストレスに強かったそう。
ですので、「何のために」ということを意識して、通勤中の行動を考えることが大事なわけですね。
しかし、最初に述べた通り、通勤は朝眠い時か帰りの疲れているときなので、意志の力に頼ろうとすると失敗してしまいます。
そこで、「習慣化」が大事になってくるわけです。
例えば朝起きたときの行動が意識せずともできるように、通勤中の行動を習慣化できれば、どんな状態でも自然にその行動をとることができるようになります。
そのために、例えば意志力が弱くなっている朝その日の通勤中の行動を考えるのではなく、前日の夜に行動を考えておきましょう。
また、習慣化のコツは「毎日行うこと」です。
例えば本を読むのであれば、慣れないうちは、少しずつでいいのでとにかく毎日読みましょう。
習慣化するには8週間ほどかかると言われているので、少なくとも8週間はたった5分でも本を読み続けるのが大事です。
読書や仕事に関することでなくとも、例えば瞑想をするとか、30秒全力ダッシュするとか、通勤時間を有効活用する方法はいろいろあります。
ただ、一番大事なことは「目的意識」であり、時間をつぶすためになんとなくニュースを見ている、というだけではあまり効果がないことは覚えておいてください。
年間8760時間のうちの440時間を無駄にしないために、ストレスなんて吹き飛ばす有意義な通勤時間にしていきましょう。
参考文献:週40時間の自由をつくる 超時間術(メンタリストDaiGo)
ps
通勤時間を0にすることが私の一つの目標です。