お金の正体

お金は信用で成り立っている。と言ってしまうと、知っている人は
「その通りだ」と思うだろうけど。知らない人からすれば、
「そんなわけは無い」とか「何を言ってるんだ?」などと拒絶する人が
多くいると思う。なので、できるだけ丁寧に説明することを心掛けてみる。

早速、例を挙げると。まず下記の関係を頭に入れてほしい。
また、この設定では3人しかいない世界とする。

A君は、C君から信用されている。
B君は、C君から信用されていない。
C君は、A君から信用されている。

A君が1万円を持っていたが、どこかで落としてしまった。
それを たまたま B君が拾ったとする。そして、A君とB君が
出会ったときにB君は自分の1万円だと主張してきたとしよう。

当然、A君が所持していた1万円なので、落としてしまった
1万円は A君のモノだ。けれども、A君が所持していた証拠がない。
紙幣に自分の名前を書いてあるわけでも無ければ、持っていたときの
写真も無いのだ。

そこへ、C君が来て 二人の主張を聞くとしよう。
A君は「1万円を持っていたが、落としてしまった」と主張する。
B君は「もともと自分が持っていた1万円だ」と主張する。

この文を読んできた貴方はB君が嘘をついていることを知っていますが
C君は、事の発端を知らないので、B君が嘘をついているか どうかは
分からない状態にある。そんな中で、A君も B君も 自分の1万円だと
主張してくるが、どちらも証拠が無い。
こうなってしまうと、C君はどちらが本当のことを言っているのか
分からなくなってしまうわけだ。

そこで、残された判断材料は「信用」というわけだ。
C君はA君を信用しているから、A君の1万円だという結論に
辿りつくだろう。
と言うと、A君が嘘をついている可能性はないのか?
という疑問もあがってくると思われるが。A君は嘘をついていないから
C君に信用されているので、A君が嘘をつく確率は極めて低いと
いうわけだ。

なので、これは「個人と企業の取引」「企業と企業の取引」でも
同じことが言える。
世間では、個人より企業への信用が高いので。個人で事業を起こそうと
して、企業に企画を提案しても中々とおりづらい。
なぜなら、個人への信用が低いからだ。それなら、「お金を積めば
いいじゃないか」と思う人も いるだろうが。

例えば、個人で5000万円の資金があるとして、どこかの企業へ
2000万円 出すので広告をしてほしい等と依頼をしたとしよう。
それを受けた企業側は、どんなイメージを持つと思うか。
想像してみてほしいのだが、普通に考えたら「とても胡散臭い」と
思うのだ。
素性が分からない個人は、お金を積めば積むほど怪しく見られてしまい。
「詐欺の可能性」や「悪い方向へ流れてしまう」などの印象を
強く与えてしまう。
だから、素性が割れている企業の方が断然 信用できるので
「企業と企業の取引」の方が 成立しやすいというわけだ。

実際に上記の出来事が起きたと想定してみたときに、
貴方は どんな判断をするのでしょうか?
少し考えてみると、割と面白いですよ。

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コータ (作詞とか する人)
僕の「歌詞」を広めることに使わさせて頂きます。その過程は、ブログ『https://ameblo.jp/kotonoha-lab/』で見ることが出来ます。

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