小さな絶望の積み重ね
最近、体調を崩しやすくなった。
というより、回復が追いついていない感じか。
あるいは、思っているほど体力がなくなっているのか。
ラーメンを食べたら、お腹が痛くなることが増えた。
特に豚骨系。味は嫌いじゃないのに。
肌荒れが治りにくくなった。
思春期はニキビで悩むこともなかったのに。
抜け毛は…まだそんなにないか。
けれど決まった場所に白髪が生える。
これが小さな絶望の積み重ねか。
これが、人を大人にするのか。
そう納得するくらいには、年を重ねた。気がする。
でも、悪くない。
体力は確かに衰えたけれど、筋力は以前よりついた気がする。
これは今までとの日常の運動の違いだ。
ラーメンはきっと、食生活の違いも大きい。
体に優しい食事が最近は多い。
脂が多いと、胃腸がびっくりするんだ、たぶん。
肌荒れは、どうしようもない。
紫外線の蓄積は確実にある。シミも甘んじて受け入れよう。
抜け毛はどうなんだろう。
隔世遺伝だとしたら、そのうち禿げるかもしれない。
まあその時が来たら、考えよう。
年齢は確実に増えていくものだ。
10代、20代の頃は、増していく年齢に焦りがあった。
30代になって、ふと焦りが消えていた。
年齢に対して焦る必要がなくなったというか、それどころではないというか。
もう少し、目の前のことに集中するようになった。
それは決して、絶望ではない。
良い未来を作っていくため、目の前のことに集中するのだ。
そして、足りないものがあれば、補うのだ。
自分がすべきことは自分で。
他の人に頼むべきところは、誠意と共に他の人に。
その選択ができるようになってきたのも、大人になったということか。
良い意味で、自分の限界が見えてきた。
けれど、諦めてはいない。
もうちょっとやれるんじゃないかと、どこかで常に思っている。
小さな絶望と共に。
それが今の自分にとって、大人になるということ。