今日はおやすみ。
いつからか、休みをとることが苦手だった。
休んでいる間にも、まわりは先に進んでいって、自分だけおいていかれる。
自分には才能がないぶん、努力しないといけない。
それではなにかを成すことなんてできない。
そんなふうに思うからだ。
だから、なにもしない日というのは、体調が悪いときくらいしかない。
けれど、それもどうなんだろうと、最近は思うようになった。
朝から雨が降っていた。
昨日からの熱は下がっていたが、体のだるさは残っている。
おくさんとこどもは帰省中なので、今日は朝ごはんは作らなくても問題ない。
なんなら作り置きをしてくれていたので、それもあって尚更だ。
体調の悪いときに、自分で用意しなくても食べられるものがあるというのはありがたい。
雨で午前中の予定はなくなった。
やるべきことはあるけれど、今日は休んでしまおうか。
そうした方が明日以降、がんばれそうだ。
体もそう言っている気がする。
しかし、やっぱり休むことが苦手なのだ。
具体的に、なにをしたらいいのかわからない。
心も体も休めることができるなにか、それがなかなか見つからない。
たとえば昼寝をすることが苦手だ。
起きたときに、なんだかとても勿体無いことをしてしまった気分になる。
ただゴロゴロする、というのもなんだか落ち着かない。
というかゴロゴロするってなんだろう。
本や漫画を読むのは好きだ。
けれど一日中そうしていると、夕方ごろになんだか虚無感に似たものを覚えてしまう。
アニメや映画も同じく。
自分でも、どうしてこんなに休むことに苦手意識を持ってしまうんだろうと思うことがある。
休んでいる間にも、まわりは先に進んでいって、自分だけおいていかれる。
自分には才能がないぶん、努力しないといけない。
それではなにかを成すことなんてできない。
どうしてそう思ってしまうんだろう。
まわりってなんだ?
才能って、なんの才能?
なにかを成す必要があるのか?
そもそもなにかってなに。
まだこれらのことには、きちんと向き合えていない。
向き合えばきっと少しは休むことに抵抗がなくなるのだろう。
そう思いながら結局、部屋の掃除や片付け、買い出しなどなどしてしまう。
掃除のいいところはすぐに成果が出るところと、無心になれるところだ。
そんな掃除に時間を費やすあたり、どうやら今日は考えることをしたくなかった様子。
ただ、それも自分なりの休みかた。
掃除をして、片付けて、こころのバランスを整える。
外から見れば結局動いているように見えるが、それでいいのだ。
もう少しだけ自分に向き合い、見えてくるまでは。
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