スポーツの始まりとその変遷
先生からいろんな資料をもらって勉強してるんですね。やっぱりおもしろいですよ。
ずっとバスケットボールをやっているものですから、そこに活かせる話、学校に活かせる話、たくさんいただいております。ひとつだけ気になったことがあったんですね。それは、「ソッカー」って言葉が出てきたんですね。
気になりませんか?ずっとサッカーって言葉を使ってたんですけど、そこだけ「ソッカー」ですよ。先生のことだから、親父ギャグかな?とか、いやいや打ち間違いだなとか思ったんですけど、気になって…ということで、本日はその話をしたいと思います。
テーマは「スポーツの始まりとその変遷」です。テーマだけまじめです。教科書と照らし合わせています。
話は戻りますが、男女サッカーの勝利を祈念して、サッカーのrootsを遡ります。起源というやつですね。
いくつか説があるらしいんです。
①イタリアの宮廷の門で、お金をかけてボールを蹴り合う賭け事としての「カルチョ」。賭け事ということもあり、すごい細かいルールまで決まっていたそうな。totoカルチョとか聞いたことないかな?
②イングランドで8世紀ごろのお祝い事としての遊び。8世紀って言ったらそりゃもう争いによって領地拡大の時代です。戦争の相手の将軍の首を切りおとして、蹴り合って遊んでたという…
③英国イングランドでのキリスト教のお祭り。参加人数は7000人というもので、約5キロもあるゴールとゴールの間を二日間かけて争うという。ルールは人を殺さないとかといった感じで、かなりなんでもありな状態で、ひどい殴り合いをしながらお祭りは進んでいったという…
④ 中国の伝統文化「蹴鞠」っていう遊び。戦国時代では斉せいという国が軍事訓練をしたとか。FIFAのサイトにもこれが載っているようで、最も有力と言われているらしいです。
これら、どれがrootsかはけっていしているわけではないんだけども、どれもちゃんとした情報のようで、もちろん言い伝えだったりするから嘘がここまできてるとかはわからないけど、それぞれの地域でそうやってサッカーの原型となるものが生まれたのは事実みたい。
何が言いたいのかというと、サッカーってお祭りとか訓練とか遊びから来てるということ。そして、これらのことって他のスポーツにも共通していて、訓練といったこともあるんだけど、スポーツの始まりって遊びのニュアンスが強かったということ。
それはSportsの語源を見ても分かっていて、deportareは気晴らしするとか遊ぶとかの意味を持つんだって。
19世紀に入って、「トム・ブラウンの学校生活」っていう小説によってスポーツの見方がガラッと変わったらしい。トムブラウンがラグビーというスポーツを通じて、心身ともに逞しく鍛えられるというところこらが近代スポーツの始まりとされているわけ。
だから、スポーツには必ずフェアプレーの精神とかスポーツマンシップとかがくっついてくるでしょ。それはそういう理由なんだな。
話はサッカーに戻るんだけど、起源がどうこうとかって言ってた頃ってサッカーなんて名前はなかったの。フットボールだったんだよね。
で、フットボールっていうと、何を思い浮かべる?サッカー?アメフト?ラグビー?どれももともとはフットボールだったんだって。最初は投げても蹴っても良かったんだけど、途中から手で持つのダメにしよ!ってルールを決めたのが、サッカーで、持って走るのOKにしよう!っていうのがラグビーみたい。
ラグビーはそれこそ、サッカーやってて点を決めた後にボール持って走ったっていうのが本当に始まりだともされているよね。
それをやったのがウェブ・エリスという人。
ちなみに日本中が沸いたラグビーワールドカップの優勝杯をなんというか知ってる?「ウェブ・エリスカップ」なんだって!
まぁ何が言いたいのかというと、争うためにはちゃんとしたルールが必要だよね。安全への配慮とか、時間が無限にあるわけでもないし、場所も決まっているし、そういうことも決めなきゃだよね。といって整備されたんだよね。
そして、それぞれの特徴を残して、それぞれ別の名前がついていったということのようです。
前置きは長くなりましたが、先生の「ソッカー」に戻ります。
こんな流れで「ソッカー」って聞くと歴史を感じません?もしかして、サッカーの前身なんじゃないかなとか思いません?
そこも調べてみました。
すると出てきました。慶應大学ソッカー部。
これ間違いではないようです。本当にソッカー部見たいです。大学の部活動は体育会と言いますが、嘘だと思うなら調べてみてください。
そして、慶応です。私立大学では最も古い大学ですよ。そりゃ歴史感じます。先生さすがです…
念のため、この時代までサッカー部と呼ばない理由知りたいなと思って調べてみました。すると…
慶應大学がソッカー部といっている理由は、初代キャプテンの発音が良すぎたためだそうです。もしかしたら、読み間違えただけ?soocer
ということで、先生の「ソッカー」にすごい重要な意味がこもっていないことがわかりました。
話をまとめますね。
スポーツって遊びってところから始まってます。そして、それぞれの特徴を残して名前つけてますよ。
こんなところです。
わたしたちが、ここから学べることはたくさんあるかと思いますが…
わたしが考えるに、その種目の特性が必ずあるということですね。言い方を変えれば、特性を保つためのルールが存在しているということです。その特性こそがその種目ならではのおもしろさで、そこに焦点を当てると必要な技術とかが見えてくるかもしれません。
どんな種目でもルールってどんどん変わっていきます。より魅力が上がるためのルール改訂なんだと思います。