親が知らないことが当然の時代に
公務員試験で、生徒がされた質問です。
「体罰についてあなたはどのように考えていますか」
まぁよくありがちな質問ですよね。警視庁の採用試験の時に聞かれたようなので、なるほどそりゃそうだと思いました。
どこでも体罰の問題はありますが、指導が伴う現場にはいまだに蔓延っているところがあるようですね。
そこで、生徒はこう答えたそうです。
「体罰はけっしてあってはならないことだと思います。ただし、今体罰をしている人たちは体罰をされてきているという実態が、この問題の最も難しい点だと思います。」
こう答えたそうです。立派な回答ですよね。用意していたわけではなくて、すっと出てきたようです。日頃から、こういった観点を持てると良いのだと思います。
さて、良いなって思ったニュースを紹介します。
NHKのニュースなのですが、メディアリテラシーを高める授業が小学校で行われていたようです。今の時代にあった授業で、これから生活していく上でとても活きる力だなと思いました。
今年1年間はコロナの情報がものすごい割合を占めていると思います。これはわたしの個人的な感覚でしかありませんが、やはりテレビは正確な情報というよりは、より怖い情報を扱うんだなと思いました。
わたしがそう思うのも、やはりいろんなソースから情報を得たからです。ただテレビの報道を見ているだけでは知り得ない情報って結構あったことを記憶しています。
情報が錯綜する時代だから、その情報の真偽を疑う必要があると思います。生かせる情報もあれば、信じてはならない情報もあります。
ただ、これは「いま」の時代の話です。
親が子どもの頃の話ではありません。そして、親が子供の頃にはこれほどまでには必要のない力だったのかもしれません。
つまり、教える側も知らないってことです。親が知らないで、親が勉強をやめていたら、子どもがリテラシーが低くなってしまいます。
体罰の問題も、メディアリテラシーの問題もこの問題の一番難しいところは、どうすべきなのかを知らないことなんだと思います。
以前、卒業生が訪ねてくれました。
今は、採用エージェントをしているようです。でも、その卒業生には何か怪しいことをしているという噂が飛び交っていました。それは、先生側からも、友達側からも。もちろん、断片的な情報だけで判断しただけなのかもしれませんが、「採用エージェント」っていうちょっと聞き慣れない名前に怪しさを感じてしまっているのではないかなって思ってしまいます。
大人だから知っている時代なんてとっくに終わっていて、スマホ同様、若い方が使いこなしていて、子どもと一緒に学ぶべきことが多いように感じました。
・まだわからないよね
・事実かな印象かな
・他の見方もないかな
・何が隠れているかな
情報を見抜く4つのスイッチです。