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HW本編 第一部(序章)

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疎遠になっていた幼馴染と偶然再会した主人公のたたら。だが、二人は怪魔≪フィクサー≫に追いかけられて…… 「約束するよ。必ず、君を救って見せる。だから……」
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4.約束

「いや~、まさか倒れちゃうとはね~」そういって頬をかくかぐら。
 彼女が倒れた後、彼女を抱え病院へと向かおうとしていたたたらは、騒ぎを聞きつけやってきていた蓮斗と彼と共にいた愼也という人物によってギルドへと運び込まれた。そして、主治医の芽衣子という女性の治療を受けて医務室のベッドへと放り込まれ、現在に至る。
 
「言ったでしょ?絶対大丈夫だって」そう言ってにこっと笑うかぐら。だが、たたらの表情は暗

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3.ふたりなら

「グウォオオオオ‼‼‼‼」

 突如鳴り響いた鳴き声。見れば、先ほど撒いたはずのフィクサーがこちらを見ている。たたらはとっさにかぐらの手を引き、再び駆け出した。

 *
 
 逃げて、逃げて、逃げて……ついに袋小路に追い込まれてしまった二人。「どうすれば……」と考えを巡らすたたら。そんな彼に彼女はある提案をする。
 
「私達で、あのフィクサーを倒そう」
 
 それを聞いたたたらは目を見開く。
 フ

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2.呪いと御神楽

怪魔《フィクサー》。それは、恨みなどの怨念が形を持ち、狂暴化したもの。そして、それらは特別なチカラを持つスピナーにしか浄化できない。そう、できないのだ。
 かぐらは回復はできるものの非戦闘員。たたらも低級モンスターを倒せるくらいで、そんなチカラなど持ち合わせていない。故に、こうして仲良く逃げ回るしかなかった。だがこのフィクサー、しつこい上になんか異様に速い。このままでは先にこちらの限界が来てしまう

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1.再会

「……ん」

 間抜けな声を上げ、たたらは目を覚ました。その頬には涙が伝っていた。

「(涙……?)」

 それにしても、あの夢は一体何だったのだろう。知らない場所、知らない人物……どれをとってもわからないことばかりなはずなのに、どこか引っかかるものがある、そんな夢。
 ……と、そこまで考えて彼の顔からサァーっと血の気が引いた。

 先日声をかけてきた人物、蓮斗に指定された時間は8時。対して、時計

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