
キン肉マンミュージアムに行ってきた!
子供の頃、
乗馬を少し習っていたことがある。
兄妹で入会するとお月謝が安くなると聞き、私も習い始めることになったのだ。でも兄はサッカーがやりたいと言いだしすぐに辞めてしまった。
小柄な兄を騎手にしたかった両親の思惑はうまくいかなかったのだが、「娘さんは筋がいいので続けてほしい!」お教室の先生から言われ、両親は嬉しそうにしていた。
しかし、
「私、キン肉マンが見たいので辞めたいです」と大声で言い、
またもや両親の思惑をぶち壊した。
馬との触れ合いも乗馬も楽しかった。
でもあのとき私の中で
「キン肉マンのアニメを見る!」
ことが一番楽しくてワクワクする瞬間だったのだ。
五歳年上の兄の影響で、
少年漫画を見て育った。
毎週ジャンプを見る日が楽しみで、
兄が読んだ後、読ませてもらうのがすごく嬉しく、ご褒美のような一時だった。
「汚すなよ!汚い手で触るなよ!」と
ジャンプを宝物のように扱っている兄から、ジャンプを借りるのは緊張したけれど、毎回「続きどうなるの?」とワクワクしながら漫画を読めることが本当に幸せな時間だった。
兄が単行本を買うようになり、漫画って黒いんだ!と驚いたことも懐かしい。(ジャンプに載っている時は、カラーというか色がついていたので)
子供の頃、キン肉マンの漫画をジャンプで読み、アニメを観てワクワクしてた、と夫に話すと「俺も同じ」と笑顔で言ってくれた。
歳も違うし、生きていた場所が違うのに、同じものを読んだり観たりして楽しんでいたことが凄く嬉しかった。
テリーマン、ロビンマスク、バッファローマン、ブロッケンjr、ラーメンマン、ミートくん。いろんなキャラクターの名前を夫と言い合いながら、あの頃ワクワクしていた気持ちを共有し合った。
にくじゅうはち!って、2×9の九九は絶対に言うことができた!
(キン肉・肉・肉・2×9=18 ♫)
なので、沼津市にキン肉マンミュージアムができた!と聞いて、うわーー!!絶対行ってみたい!と鼻息が荒くなり、家族で興奮しながら行ってきました。
どうして沼津市に全国で初めてとなる常設展示場の「キン肉マンミュージアム」ができたのだろう?
気になって調べてみました。
キン肉マンミュージアムは「夢の超人タッグ編」で描かれたトーナメント・マウンテンの舞台である富士山へとつながる街である静岡県沼津市内にオープンいたします。
そうなんだ!なるほど。と思い夫に伝えると
「沼津には詳しいから!」と夫は嬉しそうな顔をしていた。(裾野市出身の夫は沼津は庭のよう?だったそうです)





下だよ!下ーー!!



等身大のフィギアがあり、すごい迫力で感動してしまった。









私はウォーズマンが大好きで、どうして好きかわからないけれど、もしかしたら無口なところが好きなのかもしれないけれど、とにかく大好きでした。
学校にも女子がウォーズマンの髪型みたいな子が時々いて(短いおかっぱ、前髪パッツン)男子に「ウォーズマン」と言われていたな。
娘も2歳の頃ウォーズマンカットをしていて、本当にウォーズマンっていいな♥って思っている。(好きな気持ちがあふれすぎてちょっと何言っているかよくわからなくなっております)
ウォーズマンが仮面?顔を剥がされた回のジャンプを読んだとき衝撃的すぎて「ウォーズマンーーー!!!」と叫び、何度も何度もそのシーンを読んだ。
兄がいない時こっそりジャンプを開き、ウォーズマンのその顔を写し紙で描き写し、大切にノートに入れて持ち歩いていた。そして何度もその紙を見ては「ウォーズマン……」と
つぶやいていた。今思うとちょっぴり怖い気もするが、そのくらいウォーズマンが好きだったのだ。
小さな頃キン肉マンはあの顔だと思っていた。でもマスクをかぶっていて、本当の顔があると知ったときも驚いた。





キン肉マンミュージアムにいる方は同じくらいの歳の人、もう少し上の人が多くいた。
夫も私より三歳年上なのだがキラキラした顔でパネルを見ていた。
「このシーン、あのときのこれで……」と熱く語り、漫画の内容をほとんど覚えている夫。
壁に凄い数のいろんな超人がパネルで並べてあり、それを見ながら全部のキャラの説明をしているお客さんもいて、その人も目がキラキラしていた。
漫画の原稿が置いてあるコーナーを見たとき、「あぁ、あのときドキドキしたり感動したりした作品が目の前にあるんだ」って涙がでそうになった。
原稿はすごく丁寧に書かれていて、「めっちゃくちゃパワー感じるね!」と夫も感動していた。
そこにいて見ている人、男性も女性もみんな子供の頃に戻っている表情になっていて、キラキラとした目で原稿を見ていた。
みんな、「友情」「努力」「勝利」を読んで大人になったんだなぁっと勝手に胸が熱くなってしまった。
私、キン消しも、むちゃくちゃいっぱい持っていたよ!ゲームも持っていたよ!友達と夢中になってキン肉マンごっこしていたよ!
夏の暑い日汗をかきながら漫画を読んでいたこと、こたつに入りながらワクワクして読んでいたこと。漫画を読んで涙したり、喜んだり、感動したり。キン肉マンミュージアムのおかげで、あのときの空気を心身ともに感じた。


ゆでたまご先生は、
今もキン肉マンを書き続けている。
アニメも始まるし!
キン肉マンミュージアムに行って、
あんなに個性あふれたキャラクターを書き分けて、ワクワクする物語を生み出しているって本当に凄い!ってあらためて思いました。
子供の頃も、大人になった今も、
本当に元気をいただいています。

大人になると日々が忙しく過ぎていき、自分が夢中になっていたものを忘れてしまうときがある。
でも子供の頃読んでいた、見ていた大好きな漫画やアニメからいただいた幸せやパワーはいつまでも消えることなく、今の自分の一部になっている!と私は思っている。
だから、私はあの頃、自分が小さかった頃にワクワクしながらも、元気をもらえる漫画、キン肉マンに出会えてとっても幸運だと思っています!
帰宅の車の中で「マリしゃん」って、アニメのキン肉マンが言う台詞をずっと言っていた私。娘が家に帰宅して「マリしゃん」をタブレットで調べていた。
家族でこんな風に楽しい時間をいただけて
ゆでたまご先生に、キン肉マンに感謝です。
そして素敵なミュージアムを作ってくださった沼津市に感謝です!

もーーーーまた行きたい!!
最後まで読んでいただき
ありがとうございます
心から感謝の気持ちを込めて。
横山小寿々