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御御御付けを作るように「家族のかたち」を作る

"前前前世"みたいなタイトルになってしまいましたが(笑)
「御御御付け」と書いて「おみおつけ」と読む、つまりは「お味噌汁」のことですね。

赤の他人が共同生活を始めるのは大変

夫婦がどんなにお互いのことを大切に思っていても、究極的には「出会うまでまったく赤の他人だった2人が共同生活を始める」ということに変わりはありません。

赤の他人だった2人が新しい家族を作るとき、そこに新しい「家族のかたち」も生まれます。

ここでいう「家族のかたち」は、家庭の中での決まり事や約束事、家事をする上でのルールや家事分担の方法など、様々なことがらが含まれます。

・お休みの日の夕ご飯とお風呂、どちらが先か
・夕ご飯のおかずは何品か
・洗濯物は誰が取り入れて、誰が畳むのか
・トイレの蓋は閉じておくか、開けたままか

などなど、2人が新しい「家族のかたち」を作っていく時、このようにすり合わせが必要なことが無数に現れてきます。

そんな時、この「すり合わせ」で生じた無数のズレが重なっていき、2人の関係が崩れてしまう例も少なくありません。
特に、2人ともが「自分が育った環境はこうだった。相手もそうするのが当然だ」と考えていては、なかなかうまくいきません。

お味噌汁の作り方と「家族のかたち」の作り方

そんな話を聞くたびに僕は、2人の育った家のお味噌汁の味を持ち寄って新しい「家庭の味」を作るように、家族のルールも2人で作っていけるとよいなぁと思います。

例えば、旦那さんは東京出身で赤味噌のお味噌汁、奥さんは関西出身で白味噌のお味噌汁で育ったとします。
そんな2人は、どんな味噌汁を作るのでしょうか?

「私は白味噌にこだわらないから、うちの味は赤味噌にしよう」
という夫婦や、
「これからは、赤味噌と白味噌を半分ずつブレンドして、合わせ味噌で新しい味を作ろう」
という夫婦もいると思います。

また場合によっては、
「赤味噌と白味噌を一日おきに使ってお味噌汁を作ろう」
という合理的な(?!)解決策を導く夫婦もいるでしょう。

はたまた、
「いや、そもそも二人とも実家の味噌汁はあんまり好きじゃなかったから、ちょっと変わった豆味噌を使ってみよう」
とか、
「というか、味噌汁じゃなくて毎日中華スープがいいよねー」
とか、
「味噌汁とか作るのは面倒だから、野菜ジュースを飲もう」
とかいう2人もいるかもしれません(笑)

2人にとってそれがベストなら、全部「アリ」ですよね。

まとめ:「自分の当たり前」を振りかざしそうになったら

相手に「自分の当たり前」を振りかざしそうになったら、一度深呼吸して、お味噌汁のことを思い出してみてください。

そして、改めて次のようなことを意識しておくことが大切かなと思います。

・家族のかたちについて、「自分が育ってきた環境」は一人ひとりが皆「特殊」であり、それは決して「当たり前」ではない。

・なので、「自分が育ってきた環境に相手も合わせるべきである」という思い込みは捨てる必要がある。

・結局は、新しい家庭のお味噌汁の味を決めていくように、2人にとって最も心地よい約束事やルールを作っていくしかない。その時、自分が育ってきた環境にとらわれず、柔軟発想を忘れずに。

家族のかたちは、どちらの意見が「正しい/正しくない」という問題ではなく、2人ともができるだけゴキゲンに過ごせる「いいかげん=良い加減」を見つけられるかがポイントになります。

そのために、
「自分がどうしてもこだわりたいポイントはそれを相手に丁寧に伝える。そうでもないポイントは基本的に相手に合わせる」
これくらいの塩梅がちょうどよいのではと思います。

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最後までご覧いただきありがとうございました!
こちらの自己紹介記事もお読みいただけるとうれしいです!

#子育て家庭の平和学

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