当事者としてできることは限られている #soar応援
統合失調症という病気と22歳から向き合っている。しかし、今日は、その闘病記を書くつもりはない。人生それなりに楽しいし、人生それなりに充実している。
ただ、以前、お世話になっているコーヒーの焙煎所のマスターにこんなことを言われたことがある(そこは障がいを抱える子どもたちの就労支援施設になっている)。「加藤さんも、同じ病気を抱える人のために、何かしたいと思いませんか?」。
というわけで当事者として何かできないか考えたことはある。しかし、とても難しい。
この春、仕事探しに就活の真似事をしたが、その際、病気の話もした。最終的に仕事は見つかったが、勿論、処遇のことや年齢のことなどもあるが、就活に病気の影響なかったかと言うと、難しい。
仕事のことだけではない。プライベートでも勿論影響はある。体調を崩すたびに友人は減る(体調を崩した僕の素行のせいだ)。大きく体調を崩したのは2回だが、少なからず減る。難しい。
ましてや、統合失調症を抱える患者さんや、それを取り巻く社会を、当事者としてどうにかしようという話になったら、残念ながら、今、自分が何をするのかは難しい、という域に僕は留まっている。
難しい、難しい、難しい、と唱えているのはとても無力だ。
そんなこんなだが、できることを見つけた。
寄付って、災害の時とかのように「困ってる人を助ける」というのもあるけれど、「自分のできていないことを代わりにやってもらう」って機能もあるように思っていて、そういう役回りをしてくれているNPOが、僕の場合、soarという団体。色々な当事者の生き方を丁寧に取材して発信しているメディアだ。
Syncableというサービスにサポートファンディングという機能があり、クラファンやっているのを個人が手伝える機能なのだが、目標額20,000円(びびり)、僕も挑戦してみることにした。これは当事者として、少し手伝えることだなあと(特に誰からも頼まれてない)。
ちょうど今年から、ファンドレイジング勉強しよう、ファンドレイザー目指そう、となっていたので、良い機会かなあと思っている。「コースケも新しいこと始めたみたいだし、ちょっと応援してみるか」と思っていただけると幸い。
今後も個人的に当事者活動を積極的にやっていく意向はない。療養もまだ道半ばである。これからも、付き合っていかなければいけない。一方で、同じ病気で苦しむ人もいるだろうし、これから病気にかかる人もいるだろう(変な言い方だが)。そういう人の助けになるメディアだと思っている。
soarは7周年だそうだ。続けているのが、えらい。続いて、欲しい。
こと自分の病気の領域に関しては、難しいと唱えるしかないなと思っていたが、こういう機会があって良かったと思っている。
何だか久し振りに人に応援されたいなと思っている。ラグビーするにも、仕事するにも、暮らすにも、たくさんの人に支えてもらっている日々ではあるのだけれど。救いがあると言っては何だけど、これで少し無力さが和らぐのか、いやさ、無力さが原点になって、新しい跳躍が生み出せると良いなと。
こういうの自分にとっても転機の一つになると良いなと思うんだけど。
リンク先から寄付することができます。
どうぞ宜しくお願いします。
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