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自分に対して思っていることや気にしていることが目の前に現れる

私もそういった経験が過去にたくさんありましたが、
例えば、昔ある女性経営者さんに
学歴をバカにされたことがありました。

 ブログに生い立ちを綴ってる通り、
私は高校中退なので中卒です。

学歴のコンプレックスはもちろんですが、
15歳で水商売の世界に入り、
普通ではない人生をそこから歩んで来た私にとって
普通に高校を出て、短大とか大学とか専門学校とかを出て、
普通に就職して働いて、そして結婚・・・みたいな人と出会うと、
「私はどうせこっち側の人間。あなたたちはそっち側」と、
勝手に自分でその人との間に境界線を引いて、
「自分は陽の当たらない裏道を歩いてきたから」と、
普通の人と自分を比べてそれを酷く劣等感に思ってました。

 その女社長さんと会食していたある時
「あなたみたいになれるように頑張ります!」
とお世辞を言ったら
「なれるわけないじゃん!学歴もないのに」と言われたんです。

表面上は作り笑いをしてましたが、
心の中ではそれはそれは怒涛の怒りで
煮え繰り返っていたものでした(笑)。

でもその時は、なぜその人が私の人生に現れたのか、
全く意味がわからなかったんです。

その頃は自分と向き合い出して、
心理学やスピリチュアルなことや心の仕組みなんかも学び始めてたので、
これもきっと何か意味があるのだと色々考えてみたりしましたが、
なかなか答えが出ませんでした。

「どんなにお金を稼ぐようになっても、
どんなに地位を築いても、
私はこんな風に学歴で人を決めつけたりバカになんて絶対しないのに、
人は鏡とかいうけど、この人の何が、この人のどこが鏡なのよ!」と、
とにかく意味がさっぱりわからなかったのですが、
数年後に私が色々な劣等感やコンプレックスを手放した時に
答えがわかったんです。

「そっか!私が自分に劣等感があったから、
それを突っついてきてたんだ。
私が学歴にコンプレックスがあったからだったんだ!」
と気づいたわけです。

 どういうことかというと、
例えば「最近太っちゃって、私デブになったな・・・」
と気にしてる人がいたとします。

そんな時「デブ」と言われたらムカつくし傷つきます。

だけど、ガリガリの人がいて、
「もう少し太らないと」と気にしてる人は
「デブ」と言われても気になりません。

むしろ「は?」「へ?」「何言ってるの?」という感覚で、
傷つくこともムカつくこともありません。

もう少し太りたいと思ってる人の中には、
もしかしたら喜ぶ人だっているかもしれない。

 結局は、その人が自分に対して無意識に気にしていることや
思っていることなどを、
人から言われると傷ついたりムカついたりする
のです。

 ということは、実は
『誰よりも自分をバカにしているのは、自分自身』
ということ。

自分が自分に対して
「ここがダメだ」「こんな自分イヤだ」
と思ってるからこそ、
他人からそれを言われてコンプレックスを突かれると
そこが傷ついて落ち込んだりムカついたりするわけなのです。

自分がいつも自分に思ってることを
他人から言われると傷つくということは、
結局は誰よりも一番先に、
自分が自分にダメ出ししてバカにしているということに
他ならないわけです。

 私の場合も
『自分の味方になる』ということをし続けた結果、
いつの間にか自分の学歴の低さがむしろ武器じゃん!
と思えるようになっていたのですが、
気がつけば、あちこちで講演をさせていただけるようになり、
逆に高学歴の方ばかりが集まる会や、
経営者さんが集まるロータリークラブからお声がかかり
講演させていただくようになりました。

 それからというもの、ご家族全員が東大という方から
「いつもブログを読ませていただいてます!応援してます」
と言われたりして、
私の学歴をバカにする人なんて誰もいなくなり、
むしろ高学歴の人からも応援される自分になったのです。

 結局は、私の中にある
「私はどうせ学歴がない」というコンプレックスを、
その女性経営者が突っついて教えてくれたということ。

だから、目の前に現れたということなんです。

「お前、こんなもの持ってるぞ〜」
と突っついて教えてくれたという意味では、
その方にも感謝なのです。

もうひとつ言うと、
その女性経営者に「あなたみたいになれるように頑張ります」
とお世辞を言った時点で、
本当の私が思ってもないことを言ってしまった
=(イコール)自分に嘘をついてしまっていたということ。

本当にその頃の私は、
自分にたくさん色んな否定をしてきてたんだなと改めて思います。
 

 人間関係のトラブルや恋愛などは、
自分の心の奥に押し込んで溜め込んだものを、
一番出来事として見せてくれます。

 だからといって、今まで我慢して押し込んできた感情を、
今すぐ蓋を開けて解放しましょう!なんてことは言いません。

ずっと我慢をしてきて、そう簡単に蓋が開かない方もいますし、
いきなりそんな蓋を開けたら
一気に溢れた感情が自分のキャパを超えてしまって、
その大きさで潰されそうになってしまう方も稀にいるからです。

 だけど実は、
「私はずっと自分を押さえ込んできてたんだな」と気づけただけで、
気づいてもらった感情や、
その奥にいる小さな自分が安心します。

 「やっと声を聴いてもらえた」
「存在を気づいてもらえた」と、
ずっと押し込められてきた小さなあなた自身が、
あなたに存在を気づいてもらえて、安心してホッとするんです。

 なぜならあなたは、ずっとずっと自分自身を押し殺して、
親の言う通りに我慢してきたり、
周りの期待に応えるために、ずっと頑張って来たから。

 それだけあなたは頑張って耐えてきたのだから。


 そんな風に、
あなたが今日までずっとずっと頑張ってきたこと、
ひとつひとつ。

誰に何を言われても、
誰にどれだけ責められても頑張ってきたこと、
ひとつひとつ。

周りの期待に応えなきゃと
必死で頑張って来たこと、
ひとつひとつ。

誰かのために身を粉にして
頑張っても誰からも認めてもらえず、
ずっと苦しかったことの、
ひとつひとつ。


 あなたが頑張って来たことのひとつひとつを、
私はちゃんと知っています。


 あなたが頑張ってきたこと、ちゃんと知っているから。




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