たまこMJ記事vol.19オサナゴノ底力
2011年暮れに書いた、お母さん業界新聞サイトに投稿したMJ(マザージャーナリズム)記事です。
サイトがリニューアルで消えたのでこちらに復刻作業を気が向いた時にコツコツやっています。
わたしの30代は3年ごとに3人の妊娠出産授乳を繰り返し続ける10年間でした。
振り返ると、仕事にも熱中していたけど、心身は非常に動物的な母親的なシーズンで、
こどもたちの心身の健康と安全確保に全身アンテナ状態、楽しくも大変な体験をさせてもらいました。
この記事の直前には、宮城県の学校を1週間かけて回る文化庁公演に2回出かけており、それはそれは大変な事態、お話を見聞きしたばかりのものでした。
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オサナゴノ底力
オサナゴの心は、せこい計算のない、本氣の心。
母でうれしい。
ただ、きみが大切。
きみが愛しい。
こどもがおかあさんとへその緒でつながっていた時、
こどものまわりはぜんぶおかあさんだった。
どっちをむいてもぜんぶおかあさんだ。
聞こえるのはおかあさんの音。
いや耳なんか出来上がる前から
からだとこころ、全身全霊で
おかあさんをかんじていたでしょう。
そんなきみだから、なんにも言わなくたって
おかあさんのおもってることはいつもバレバレだ。
すっかりあんよも上手な君だけど、
(※「君」は第3子2歳ジャストです)
最近朝寒いから、
ひっっさしぶりにおんぶで、ねんねこぽかぽかで保育園登園。
自転車で急ぐ道、狭い道に車が詰まって、動けない。
私は内心(アリャリャ~)と思った。
その瞬間ピピっとマイナスな気が出た、んでしょう。
何にも言ってはいないのに、
ほんの一瞬のことなのに、
その道の状況も把握してないきみ、
背中でポカポカのきみは母に
「ごめんね」
って言った。
今月ようやくおしゃべりがふえてきたばかりのきみ。
オサナゴノ底力。
この母のことも、
外の世界の出来事も、
みんな「ひとつのこと」として、
一緒に感じてくれている。
きみのこころの力に驚いて、
母は心の中の「不器用な動き」を恥じ入った。
こころの中にはすべての色がある。
そんな色は私にはないざます、なんてことは、
ないでしょう。
まず母は、こころのいろんな色をみていこう。
その色を見ることが、
自分の思いも寄らない色をみつけることが、
こころを楽にしてくれるから。
そしてきみが見て、
安心感や、明るい気持ちが増す色を
増やしていこう。
きみをよぉ~く観よう、
よぉ~く聴こう。
きみが希望に満ち満ちてきみの道をゆくのを
応援したいからね。
きみに教えてもらうことは、
いつも
大切で
大きいことばかりだ。