その場にいない人にも誠実に

『7つの習慣』(コヴィー著)に「信頼口座」という言葉があります。銀行の預金口座でお金を預けたり引き出したりするのと同じように人間関係でも、信頼の預け入れや引き出しがあるというものです。信頼口座の預け入れの6つの方法の1つとして、「誠実さを示す」とあり、「誠実な人間となるもっとも大切なことは、その場にいない人に対して忠実になること」とあります。

先日、私のマンションで機械式駐車場を撤去することになり、撤去後の駐車場の場所を決める抽選会がありました。その抽選会の場で、当初予定していませんでしたが、機械式駐車場の撤去工事期間中に、利用者がどこの外部駐車場に停めるかを急遽話し合って決めることになりました。「本日出席していない人の場所は、欠席裁判で決めてしまおう」という雰囲気でしたが、外部駐車場の場所を決めることを事前にお知らせしていないので、「欠席者に今から連絡してみましょう。できることはやりましょう。」と私は提案しました。私は自分で欠席者2名の部屋をピンポンしてみると、2名とも在宅していてすぐに参加してくれることになりました。そのうちのお一人は、仕事で日常的に車を使っており、勝手にマンションから遠い場所に決められていたら、後で揉めていたのではないかと思います。
結果的に自分が一番マンションから遠い駐車場に振り分けられる結果となりました。しかし、欠席者も巻き込む提案をした自分が一番良い場所になるというのはバランスを欠く気がしますし、きちんと関係者の合意を得て決めることができて良かったと感じています。

ストレングス・ファインダーをご存知の方は、これを「公平性」の資質だと気づいたことでしょう。「公平性」の資質は、正義感を振りかざしてしまうなどマイナスに働いてしまうこともありますが、最近は資質の自己理解が進んで、プラスに使っていることが多いと感じます。強みとして上手に使っていきたいです。

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