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「花×ヒロシマ」なアートの意外すぎる視点

花、好きですか?

ある日の東京・六本木のアート巡りで、2つの展覧会が特に気になった。偶然、どちらも「広島の花」がテーマだ。
あなたはこれらをどう感じるだろうか?

ちなみにこの日の全アート巡りVlogはこちら。

戸田沙也加「東京にカンナの花を添える」

KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHYで開催されていたのは、写真展。

カンナの花は、平和の象徴なのだという。広島に原爆が落とされたとき「今後75年間は草木が生えない」と言われていたが、まもなく一輪のカンナの花が咲き誇り、人々に生きる希望を与えたのだ。

作家はそれを知り、カンナの花をゲリラ的に東京の街中に置いた。

そうきたか!

とても素敵な作品だし、ユーモアも感じられる。
あなたが街を歩いていて、こんなふうに置かれた花を見たらどう思うだろうか?

河口龍夫「再考−HIROSHIMAのタンポポ」

一方、SNOW Contemporaryで開催されていたのは、タンポポのアート。

広島で被爆したのは、人間だけじゃない。そう考えた作家は、特にタンポポに着目。戦後50年を生き抜いたタンポポを採集し、放射能を遮蔽する鉛板に挟み込み、保護した。

そうきたか!

今回はさらに、古新聞に挟まれたまま時を過ごしたタンポポを取り出し、枯れた姿をありのままに描いている。

あなたはこの作品、どう感じるだろうか?

2つのヒロシマの花アート、その違い

で、ここからはアーティストの意図や想いを超え、鑑賞者としてさらに自由に作品をとらえてみる。

ヒロシマを生き抜いた花を、東京に置く作品と、
ヒロシマを生き抜いた花を、鉛板に挟んで保護する作品。

花の扱い方の違いが興味深いなと。
子育てや部下育成、人への関わり方に通じるものを感じる。

つまり、子供や部下などに冒険させるか、
過保護に守るかということ。

どちらが良いかは価値観によるが、
失敗させて学ばせる、それを引いて見守る度胸が要るなと
個人的には考えている。

あなたはどう思う?

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