介護報酬が変わるんだぞ
3月に介護職員対象の接遇研修を行う予定ですが、「最近の若い子は礼儀がなってないから、教えとかないとね!なかなか良い事思いつくじゃん!やるねぇあんた」とベテランのパートさんから言われました。いや僕一応上司やで。#お前もしっかり研修しろ
こんにちは、コッシーです。
さて、今年の4月に介護報酬が改定されます。先週その詳細が厚生労働省から発表されました。
僕ら介護保険事業者にとって介護報酬というのはいわゆる商品価格と同様であり、それが改定されるというのは今後の運営に大きな影響があります。
改定内容を把握することはもちろんのこと、改定が持つ意味を紐解き理解する事で事業の発展に役立てることができます。
そのため、ここ数日間僕は改定内容をめちゃくちゃ読み込んでいました。事業所ごとに自分なりの重要なポイントまとめて、来週中に事業所別に勉強会という名の「コッシー先生による介護報酬改定セミナー」を開く予定です。
誰にでもめちゃくちゃ分かりやすく頑張ってまとめたよ!褒めて!
各事業所の責任者にスケジュール調整を依頼し、スタッフはなるべく参加するように伝えました。現場で働く方々は改定内容の全てを把握する必要はないかもしれませんが、それでも勤務する上で知るべきことがいくつかあります。
特にデイサービスにおいては、今までと加算内容が変更されています。場合によっては今までとやり方や提供内容が変わる可能性があるため、しっかりと話し合いをする必要がありますので、デイの管理者のYさんにはくれぐれもよろしくお願いしますと伝えておりました。
先日、Yさんから勉強会の日時のお返事をもらいました。
「2月6日のカンファレンスの時にみんなに来てもらうようにしたから。ほとんどのスタッフが参加できると思うよ」
おお!Yさんにしてはなかなか良い仕事をするじゃないかと思いまして、ありがとうございますとお礼を伝えようとしたところ、
「でも俺はその日用事があるから欠席するわ。良いよね」
と言ってきました。
うん、まぁたかが介護報酬改定だしね。全然良いよ!ってなるかーい!!
いや介護報酬だぞ!改定されんだぞ!3年に1回なんだぞ!管理者が把握しないでどうすんだ!これ以上の用事なんてないだろ!!
と激しく思いましたが、しかし腐っても管理者です。僕が知らないだけでしっかりと勉強しているのかもしれません。
「もしかして、もう勉強されたんですか?」
「いや現場が忙しくてそんな暇ないわー」
ああ、確かに現場は忙しいっすもんねー!それに比べて僕は超絶暇ですからね!ってバカやろう!!
暇だから勉強するんじゃねぇぞ!必要だから勉強するんだよ!!いいか良く聞け、俺がいつどこで勉強してまとめたと思う?休みの日に家でだぞ!会社では仕事がモリモリで集中できないから家に持ち帰ってまとめてんだぞ!休みの日にやれとは言わん。だがせめて勉強会には出ろよ!頑張った俺が可哀そうだろうが!!
と激しく思いましたが、無理矢理参加させたところで身になるとは思えません。やはり自分で「重要だ」と感じた上で参加してもらう必要があると思いました。そこで僕は分かりやすく別の事に例えて伝えてみました。
「例えば、Yさんが車を売っていたとします。その車の売値が様々な理由から明日から変わるとしたら、お客さんに説明するために理由を把握しませんか?またカーナビなどの付属品の内容も変更されるとしたらどういう物かを確認しますよね?今回の介護報酬改定は介護事業者にとってそういう事だと思うんです。」
我ながらとても分かりやすい例えだと思いました。加算を付属品に見立てるところなんて憎いくらいです。これなら鈍感力ビンビンのYさんも理解してくれるはずと思いましたが、Yさんからは、
「うーん、でも車屋じゃないし。俺たちは利用者一人一人に対してより良いサービスを提供するだけだから。お金うんぬんじゃないと思うんだよね。」
と言われました。
まるでYさんが親身に利用者と向き合っていて、僕が金の亡者みたいな感じになってしまいました。
あれ?もしかして僕が間違ってるのか…?あの頑張った日々は無駄だったのか…?と考えて夜も眠れないことは全くなく、Yさんには強制的に勉強会に出てもらうので安心してください。
現場からは以上です。それではまた。
コッシー