確かに餅をついてはいるけども
施設のエアコンが朝のめちゃくちゃ寒い時に【霜取り中】になってしまい運転しないくせに日が出て暖かくなると運転を開始するという本当にいらないツンデレぶりを発揮しております。
こんにちは、コッシーです。
さて、ノー友のふるやのもりさんが施設で行った餅つき大会のご様子を記事にされておりました。
コロナ禍の中どんどんイベントが中止する中、利用者に喜んでもらえるようどうやったら開催できるかを考え実行され、そして利用者さんも喜んでおられたご様子でとても素晴らしいと思いました。
さすがは我がノー友ふるやのもりさんです。
ちなみにふるやのもりさんが僕の記事にくださるコメントのクオリティの高さは目を見張るものがあり、その豊富な経験と高い知識から繰り出されるコメントに僕はいつも感嘆の声を上げています。
一説では本編の記事よりもコメントの方がレベルが高いという噂です。うるせーです。
そんなふるやのもりさんのコメントを読めるのは僕の記事だけ!要チェックだぜ☆(嘘です。他の方の記事でも読めます)
話を戻します。
ふるやのもりさんの記事を読んで、過去にうちのデイサービスで行った餅つき大会のことを思い出したので今日はそちらを記事にしたいと思います。
あれは5年ほど前の年末のことでした。
うちのデイサービスでは毎年12月のイベントはクリスマス会や紅白歌合戦などの恒例行事を行うだけで目新しい催しを開催できていませんでした。
ある利用者から「この季節は正月用のお餅をよくついたわ」という話を聞き、餅つき大会も面白いかもしれないと考えました。
臼に杵を振り下ろすタイミングでみんなで「ヨイショー!」と声を掛けるのは楽しいに決まっています。その後みんなで出来立ての餅を食べるのもとても素敵です。
早速臼と杵を購入しようと思いましたが、なかなかのお値段でした。今なら迷うことなく購入しておりますが、当時はまだ統括責任者ではなかったため躊躇してしまいました。
「うーん…毎年やるなら買ってもいいかもしれないけど、まだ分からないしなぁ…どうしたものか。」
そんな風に迷っていたところ、うちが餅つきをやりたいという噂を聞いたある利用者のご家族が「餅つき機ならうちにあります。もう使っていないので差し上げましょうか?」と言ってくださいました。
当時、餅つき機がどんなモノが全然分からなかった僕は、機械に杵が付いていて自動でペッタンペッタンしてくれるイメージでした。
こんな感じ
これなら利用者と一緒に「ヨイショー!」と掛け声が掛けれると思い、「ありがとうございます!助かります!」と利用者のご家族から餅つき機を譲り受けました。
しかし当然そんな大掛かりなモノではなく、普通の家庭用の餅つき機でした。
こんな感じ
あれ?もしかしてペッタンしないヤツなんじゃ……?
ヨイショー!って言えないヤツなんじゃ……?
思ってたのと全然違う餅つき機でしたが、利用者のご家族は「皆さん喜んでくれると良いですね!」と言ってくださいます。「ありがとうございます!!」以外に言える言葉ありますか?僕にはありません。
というわけで、若干いやかなりイメージとは違う感じになりましたが、デイサービスで餅つき大会を開催いたしました。
餅つき機に材料を分量通りに入れ、スタッフが「ではスイッチ入れますよー!はい!入れましたー!」と利用者に大きな声をかけます。
餅つき機のスイッチが入り餅つきが始まります。
餅つき機「ウイィィィィン。ブブブブブ…ガコガコ」
スタッフ、利用者「……………………」
餅つき機「ブブブブブ…ガコガコ。ブブブブブ…ガコガコ」
スタッフ、利用者「……………………」
いやシュール過ぎる!
僕の思い描いてた餅つきはこんなシュールな感じではなくて、杵が餅をつくペッタン!という音が聞こえてきたり、利用者の笑い声や掛け声が飛び交う活気のあるイメージでしたが、これではまるでコインランドリーで洗濯が終わるのを待っているみたいです。
さすがにいたたまれなくなり餅が出来上がるまでリハビリや他のレクリエーションをしました。
嚥下体操の途中で「ピピピッピピピッ」という音が聞こえ、さっきまでガタガタと餅ついて餅ついて震えてた餅つき機が嘘みたいに静まり返っています。
「きれいな餅つき機だろ。嘘みたいだろ。さっきまで餅ついてたんだぜ。それで…」と某双子のお兄さんから言われそうなくらい微動だにしない餅つき機のフタを開けると熱々の湯気と共にふんわりして柔らかそうな餅がそこにはありました。
熱々の餅を取り出し半分に分けます。一方を厨房に持って行き、もう一方をまた半分にします。4分の1の餅に食紅を混ぜて赤く染めます。
白い餅と赤い餅を利用者と一緒に小さなお団子をいくつも作ります。それを用意した枝に白と赤を順につけていき紅白の餅花を作りました。餅花は正月が明けるまで施設に飾りました。
餅花を作っている間に厨房ではおしるこを作っており、先ほどのお餅を小さくしておしるこに入れ3時のおやつにみんなでおしるこを食べました。
杵と臼を使って迫力ある餅つきを見せる事は出来なかったけど、キレイな餅花を作る事が出来たし、美味しくて甘いおしるこを食べて笑顔になった利用者を見る事が出来たので、それはそれで良かったと思いました。
それから毎年いただいた餅つき機を使って餅をつき、餅花を作っていましたが、去年使おうとした際にうんともすんとも言わず全く動かなくなってしまいました。
「きれいな餅つき機だろ。嘘みたいだろ。去年まで餅ついてたんだぜ。それで…」と本当になってしまいました。
どうせなら今年こそ杵と臼を使って餅つき大会をしようと思っていましたが、残念ながらコロナの影響でそれも中止です。おしるこは出す予定ではありますが市販の餅を使用します。
お餅を利用者と一緒に食べた事はありますが、杵と臼を使った餅つきを行ったことがありません。
絶対に来年こそは杵と臼を使ってみんなで「ヨイショー!」と声を出したいと切に願いを込めておしるこを食べたいと思いますが、僕はあんこが嫌いなので毎年見てるだけでした。ちくしょう。
さて、ノー友の真咲さんも餅つきの記事を書かれておりました。宜しければ併せてお読みください。
現場からは以上です。それではまた。
コッシー
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