家庭学習をうながすコツ
先日、保護者から次のようなメッセージをいただきました。
子どもの家庭学習を促そうと、あれこれ考えながら声をかけるご家庭の風景。よく見られますよね。
「宿題やったの!?」
「遊ぶ前に宿題やっちゃいなさい!」
「塾の復習しておいた方がいいんじゃない?」
でも、なかなか子どもたちが家庭学習をする気配がない。
そしてイライラ・・・
こうならないために、大切なコツがあります。
1つ目は、家庭学習は共同作業だと考えること
特に小学4年生までは、
家庭学習は親子で取り組むものだ、
と考えましょう。
その理由は2つ
❶子どもは勉強のやり方がわからない
子どもたちに学習のしかたを教えてくれるところはありません。
勉強しなさい、とは言われますが、学校でも塾でも学習の仕方を教わることはありません。
先生がすぐそばにいる場合、やることは指示されますし、一定時間が経てば声をかけてもらえるので、子どもたちは完全に受け身です。
ところが家庭学習になると、急に「自分で」と言われる。
はじめのうちは、いっしょにやってあげましょう。
忙しい合間をぬって、スタートの2分だけいっしょにやれば、あとはできたときにチェックをするだけで大丈夫です。
❷間違えたままやっていることが多い
意外と気づかないのが、「子どもは間違えたまま学習している」ということです。
漢字の練習も、初めの1文字は正しく書けていても4回くらい練習するうちに1画増えたり減ったりしていることがあります。
算数の文章題にいたっては、問題文の音読をさせてみると、全然ちがう読み方で間違えたまま学習している例は少なくありません。
残念ながら学校でもそこまでの確認はされないまま学習しています。
早めに間違いに気づいてあげるためにも、親子でいっしょに家庭学習をしましょう。
2つ目のコツは、子どもに質問する、です。
「宿題やりなさい!」という代わりに子どもにいろいろ聞いてみてください。
*どんな人になりたい?
*(勉強について)どんな自分でありたい?
*今日は宿題やるの?
*今日の宿題は何?
*今日の宿題は難しそう?
*この問題はどうやってやるの?
*宿題がすぐ終わったらどんな気持ちになる?
*宿題が残っているときはどんな気持ち?
*お母さんに何を手伝ってほしい?
*学校の授業では困っていることない?
大人もいっしょだと思いますが、同じ事柄でも誰かの指示だとやる気が起きなかったりしませんか?
家庭学習をすることは「あなたがコントロールすることだよ」という風に明確に立ち位置を決めてあげるためにも、本人にいろいろ質問をしてあげるといいのではないでしょうか?
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