はぐくみ・うまれ・そだつ No.10"おうちに帰る。"
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私の大爆発にパパさん動揺。「前回みたいになったら困るから落ち着いて、本当に何もないから。飲み屋の女の子が欲しいと言うからあげただけで」
「それおそろいだから大事にしようっていったよね。長男君と一緒に選んだんだよ。もう、限界。私、実家に帰る。今から準備するから送って行って」
妊婦・・・怒ると止まらない。長男君と自分のものを用意して車へ。パパさん、慌てて自分のものをもって搭乗。
実家に向かう1時間半の道のり。パパさんは一生懸命、弁明。
「会社の取引先の人のお気に入りの店にここの所、連れていかれて本当に何もないんだよ。」
「じゃあ、なんで携帯を車に隠すの?やましくないなら堂々とすればいいのに。それにお気に入りのものを簡単にあげてしまったこと。そういうところもなんだか悲しい。」
気持ちを伝えたら少しすっきりした。
「妊娠中に本当にごめん・・・。新しい環境で周りに知り合いとかもいないし・・・なんとかこの場所でやっていけるようにへんに頑張っていたらこんなことに・・・。」
「わたしだって、新しい環境だよ。パパさんみたいに会社つながりで誰かにつながれるわけでもなく・・・一日中一人で子どもと過ごすだけ。お腹の子も元気に育つようにといろんなこと我慢しているのに・・・自分だけさ・・・いろいろと楽しんでんじゃない・・・。」
実家につくと母に理由を話した。母は笑いながら「頑固な子だからねぇ、パパさんもあがっていきなさい。ここから家に戻ってもきっといいことないわよ。」大きな体を小さく丸めてパパさんはおうちの中へ。
わたしの方のは妹たちと話してだいぶ落ち着いた。
そしてトイレに行って眠りにつこうと思ったら・・・トイレにて大出血・・・。あわててパパさんを呼ぶ。
パニックになったパパさんを横目に母が病院へ連絡。急遽、総合病院へ搬送されました。病院へ着くと次々に処置をされ入院に。切迫早産と診断され入院期間は・・・数週間とのこと。まさかの入院に混乱するパパさん。
妊娠中で狂暴化モードの私は「毎日、お見舞いに来なかったら浮気認定するんだから!」と今思えば・・・なんて幼いことをしたんだろうね・・・恥ずかしい・・・。
当時住んでいたのは埼玉県で実家は横浜。高速を使っても1時間半・・・。
そんな無理難題を言ったのに・・・パパさんは本当にその日から毎日、お見舞いにきたのです。長男君は実家に預けていたこともあり実家から埼玉の仕事場に行き、帰り際に私のところにより実家に戻る。
そんな生活が2週間も過ぎたころ、安定したので退院の許可がおりました。けれど帰宅しても絶対安静。長男君は実家に預けることが決まりました。9月の初めのころでした。
そこから順調におなかの子は育ち、36週まできました。
10月14日、予定日まであと1か月。いつものようにパパさんが帰宅して食事をしていると・・・下半身が冷たい・・・。
もらしたのか??なにを??戸惑う私にパパさんは「破水したの?」と。慌てて産院へ連絡。
急いで向かうとモニターを装着して様子を見ても陣痛の波はなく・・・ただ、破水はしているようで微妙にたらたらっと降りてくる高位破水という状態らしい。念のため抗生剤を点滴・・・。有効な陣痛がくるのを待つため入院することに。
いよいよ赤ちゃんに会えるかな?
次につづく・・・。
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