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【子ども教育#4】愛って風船の形をしてるんだ

3月は教育について書くと決めたので、今日も教育の話。


公教育 vs 私立教育

カリキュラム教育 vs 自由教育

20世紀型教育 vs 21世紀型教育

過干渉 vs 放任

全体主義 vs 個人主義

理論派 vs 実践派

日本 vs 海外

パッと考えただけでも、たくさんの対立構造がある。

いや、どっちがいいってやってしまうと対立となる。

どれも一長一短、

片方だけでは不完全。

すべての人にとって最適なひとつの教育なんてない。

最適解が人によって異なるのは当たり前。

それでも、本質を追求すれば、

これだってカタチがあるんじゃないかって、

あれこれ模索してきた。


そんな中、高校生の頃に観たドラマ『世紀末の詩』を思い出した。


ジョンレノンの『LOVE』が印象的なドラマで、

毎回、様々な愛のカタチが否定されていった。

そして、最終回で描かれた愛のカタチは、

ハローベイビー
愛って風船の形をしてるんだ
プーッと息を吹きこんで
苦しくなったら交替しよう
割れないようにキュッと結ぼう
赤、青、黄色それぞれに
色鮮やかな愛が上がるよ
時には風に流されよう
時には雨に打たれよう
いつか降りゆく場所さえも
僕と君は一緒なんだね

世紀末の詩 最終話

そして、主人公は、ひとり潜水艦に乗って「冒険」へ。


教育の本質を求めてあれこれ考えてきたけど、結論、風船のように色も形も大きさも様々なんだよな。

子どもひとりで風船を膨らますのはなかなか大変で、それぞれの風船を一緒に膨らましてくれる大人や仲間がいてくれたらどんなに嬉しいか。

でも、大人が息を吹き込み過ぎると破裂しちゃう。

いまはちょっと息を吹き込み過ぎかな。



ものごとはなんでも偏重する。

社会システムに適合した結果、詰め込み・受験教育に偏重した。

効果と逆効果が共存する中、これまでと違った方向に進むことは、

冒険だ。

そんな冒険者のひとりが、オオタヴィン監督作品『夢みる小学校』で描かれている「きのくに子どもの村学園」の学園長、堀真一郎氏なのだろう。

理念に非常に共感するし、やっていることが羨ましくもある(映画や書籍でわかる範囲にて)。

何より愛を感じるし、勇気をもって別の選択肢を生み出した堀氏は素晴らしい。

どれだけの子が救われたのだろうか。

しかし、既存の社会システム、教育の効果がまだまだ機能している中、ここまで振り切る決断を私はできないでいる。

逆効果を感じてしまった子もおそらくいるだろう。


だから、私は私なりの冒険にでたい。

二項対立を統合するカタチを、親も、子どもも、先生も、地域の人もみんな一緒に潜水艦に乗って冒険できたらと思う。

目的地は、ともによりよく生きること。

針路は、状況に合わせて変更したらいい。

それを実践できる学校をつくっていきたい。


≪『きのくに子どもの村学園』や『夢みる小学校』が気になった方へ≫
全国で自主上映会が開催されています。私が副代表理事に就任予定の団体(NPO申請中)も、3月に福岡市で開催予定です。



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