見出し画像

子供について相談された子なしの三十路が考えた〜子供の習い事〜

この春、親戚の子供が小学生になりとても素敵な入学式の写真が送られてきました。私子供が大好きなんです。自分の子供がいるいないに関わらず赤ちゃん、子供達を見るだけで幸せな気持ちになります。
しかし、その強い母性本能からくるものなのか、子供の人生の一部に介入することの重要さを想像したら保育士や教員・小児科ナースになるという選択肢は小学生の頃に消去されていました。笑

子供に習い事をさせたい親の気持ち


以前なぜだか親戚から私に子供についての相談があったのです。

「私は水泳を習わせたいんだけど、本人はあまり乗り気ではないんだよね。水泳って習わせた方がいいと思う?なんて話したらいいかな」という内容でした。

なんとも平凡な悩みに感じたのですが、この相談内容について後から深く考えたいと思い今回記事にしました。私は母親になったことがないので、自身の子供の頃の経験からしか意見を述べられませんでした。

「本人が乗り気になった時に、通わせたらいいのではないかな。そういえばサッカーが好きだったよね。それだったら持久力が大切になるから、小さい頃から水泳で肺活量を鍛えたら大好きなサッカーに結びつくことを教えてあげたらいいんじゃないかな。身体を鍛えるためには水泳は役立つかも‼︎」

とだけ答えました。答えは、「そうかあ、うちの地域は水泳のレベルが高くて授業の時に泳げないと恥ずかしい思いしてしまうんだよね。」みたいなニュアンスの返答でした。親戚がどう私の返答を受け取ったかはわからないですが、私はこの考えに疑問が湧いてきたのです。ただ、母親として子供のことを考えたからこそそのような考えに行き着いたのだというのも子なしの私でも理解はできます。

子供が習い事をするきっかけを作る

確かに私もよく母親に言われていた。「大人になって1曲でもピアノが弾けるようになったらかっこいいと思わない?」と。小学校低学年の私には全く理解は出来なかった。しかし、シンプルに大人が言うんだからへーかっこいいんだと受け取りピアノ教室に通ったのだ。しかし、その後ピアノを弾いても何にも魅力はわからず何年やってもピアノに関しては全然はまらなかったのだ。

今でも私は、親が興味がないものに触れさせてくれた、きっかけをくれたことに感謝をしています。どんなきっかけでもそこで自分なりに何かを見つけてハマっていくかもしれないし、下手したらそれが自分の人生で一番大切になる可能性もあるのだ。私が習い事ができる環境はとても幸せな環境でした。

親の価値観が子供の価値観に?

私が引っ掛かるのは親の考え方を子供が聞きすぎていないか否かなのです。子供によっては「うるせーそんなものするか」と否定をしてみるもやってみたら「面白いじゃん」と変わっていくこともあると思いますが、そうでない子供も沢山いると思うのです。現に私はそうでした。母親が格好いいと思うことは私も格好いいと思うからできた方がいいんだなという考え方になっていたのです。その後、何もはまらなかった私は価値がないのではないかと思うようになってしまいました。
そうすると、例に出した親戚の言葉を使うのは申し訳ないのですが、「他の人が出来ていることを出来ない事は恥ずかしいことなのだ」というのはなんとも成長期の子供に対して残酷な価値観だと思ったのです。この価値観に縛られて子供が何かをやり続けた場合正直苦しいと思うのです。いや、自分もおんなじ気持ちでいて苦しかったのを覚えています。子供の頃、私は何気ない母親のポジティブな「かっこいい」と言う言葉を、結局のところネガティブに受け取ったんですね。

色んなものを吸収して成長する未成熟な子供が、大人が発した何気ない言葉をどう受け取るかはなんともナイーブな問題だと思います。仮にもしも、成長して自分だけ水泳ができない場面を人に揶揄われたりした場合に、子供に必要なのはその場面でどう強く自分を持てるか、乗り越えられる力の付け方を大人に教えてもらうべきではないかと思うのです。

相手の本当の気持ちをいかに引き出せるか

自分の習い事の例を引き出したときに、大切だと感じたのは子供の気持ちをいかに引き出せるかです。相談に対して短い言葉で返しましたが、まず子供の気持ちを聞いてほしいと感じたのです。そのため、親戚の子が好きなサッカーと言うワードを出してみました。看護師をしていたときに、患者さんが興味があることと指導すべき知識を繋げて接していたことがよくあったというのもあります。
大人が出来ることって自分の感情の部分を見せることではなく、子供が想像できない部分の知識を与え、その上で子供が何を思うかを受け止めることではないかなと思いました。こんなことをツラツラと述べていますが、私も産まれる予定もないのに「自分の息子が将来ラグビーをしたいと言ったらどうしよう。カーレースに出たいって言ったらどうしよう。」と考えることはあります。笑
大きな怪我と隣合わせの分野はやっぱり心配が強いですね。しかしどうしようもこうしようもなくやっぱり親と子の人生は全く別に考えることが基本なんですよね。子供との関わりって本当に難しいと思います。

今後、教育についてもさらに考える記事を書けたらいいなと思います。

kosoboso








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?