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散歩が苦手

空前の散歩ブーム、だそうだ。
運動不足解消、気分転換。おおよそそんな理由で人は散歩をするらしい。

この外出自粛生活で気付いたのは、わたしは散歩が苦手だということだ。
自粛前、休日に出かけると2〜3万歩くらい歩いていたし、歩くのは靴さえちゃんとしていれば苦にならない、と思っていた。
だが、歩くのが苦にならない=散歩が好きというわけではない。つまり、目的がなく歩くことが苦痛なのだ。

先日、仕事がどうにも捗らないから30分くらい散歩するか、と家を出たが15分ほどで戻ってしてしまった。どこを歩いても他人とすれ違うが、人がいないとそれはそれで怖い。この家の庭はよく手入れされている、とか薔薇が見頃だとか楽しみもあるのだけど、15分が限界だった。散歩ブームの渦中の人々は1〜2時間くらい平気らしい。まじかよ。

今のところ、「目的もなく過ごす時間」が苦手だという説が有力。子どもの頃、両親がハマっていた海釣りにしょっちゅう連れて行かれていたが、とても退屈だった。
ただ何かを待つ無為な時間を持て余していたが、これを楽しめる時は来るのだろうか。
散歩と釣りを趣味に出来たら、仙人レベルの大人になれるような気もする。

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