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「博物館さがの人形の家」を訪ねて

昨年11月、京都の嵯峨野にある「博物館さがの人形の家」に行って来ました。
今回はその探訪記となります。

「博物館さがの人形の家」の入り口。茅葺き屋根で趣きあります。

江戸時代初期から昭和の時代までの期間に制作された人形やからくりなど、約20万点を収蔵する「博物館さがの人形の家」。
かねてより行きたいと思っていたけど、中々時間が取れず訪れることがなかったのですが、たまたまこのタイミングで古い人形を扱う機会があり、勉強のために行って来ました。
コロナ禍が明けてから海外旅行もすっかり解禁となった今、京都はどこを見回しても外国人観光客でいっぱい。
ここは嵐山にも近いということもあり、周辺もたくさんの人出です。
「博物館さがの人形の家」は静かな住宅街の一角にあり、観光客の喧騒からは少し離れた場所です。
今回、写真撮影の許可をいただきましたので、画像とともに館内展示風景をご紹介させていただこうと思います。

入り口にある巨大加賀八幡起き上がりだるま

「博物館さがの人形の家」は、春季と秋季の年二期に分けて、20万点の収蔵品の内、約8,000点ほどを展示公開されるそうです。
訪れた11月は、2024年秋期特別展「からくりと芝居小屋の人形」展が開催されているということで、これもまた楽しみのひとつでした。

今回の2024年秋期特別展「からくりと芝居小屋の人形」展チラシ
「からくりと芝居小屋の人形」展示スペース

『日本の江戸期から明治期に作られたからくり人形や覗きからくりと共に、芝居小屋で演じる役者そのままの動きのある姿をした大坂(現在の大阪)で作られた竹田人形などを展示しています』(展覧会チラシより)
チラシで紹介されているからくり人形以外にも、平成23年に「京都の郷土人形コレクション」として国登録有形民俗文化財に指定された御所人形や嵯峨人形などの凄まじい貴重なコレクションも展示されていました。

国登録有形民俗文化財・木目込み嵯峨人形(江戸後期)
猩々のからくり人形
右手に盃。お酒を呑むと顔が赤くなるからくり。
たくさんの古い神戸人形
京都ならではの真多呂人形「葵まつり」の行列が圧巻!

今回の秋期企画展以外に2階部分には常設展示もあり、そのコレクションは圧巻。

住吉人形
千疋猿、喜々猿など
姫路張子「三つ山」

2階展示室には、伏見人形を源流とした各地の土人形、張子人形、練人形など、産地ごとやテーマごとに分けられています。


山形県・相良人形「鯛担ぎ恵比寿大黒」(江戸期)

数万、数十万という収蔵品を前にフラフラになりながら、最後にミュージアムショップでお買い物。
資料として『京都の郷土人形コレクション総目録』という目録を購入。
併せて大阪だるまも。

大阪だるまをお土産に。

さて今回の探訪記、いかがだったでしょうか。
令和のこの時代に貴重な人形コレクションを見れる特別な場所「博物館さがの人形の家」。
郷土人形にご興味ある方は間違いなく楽しめる場所です。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
それではまた。

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