『神光顕現』
夜空を見上げれば『神光』を思い出す。
書記に曰く、 『時に神光(あやしきひかり)海を照らし、忽然に浮び来るものあり』
『然らば汝は是れ誰ぞ。対へて曰く、吾は汝が幸魂奇魂なり』
大国主が少名彦那と国造りをした時、慢心したので、 少名彦那は常世の国へ帰ってしまった。
大国主はこれからどうしたら良いのだと、 初めて慢心をやめ、反省していたところ、 海から驚くほどの光を放って近づいてくるものがある。
そこで、あなたは誰ですかと問うと、 私はあなたの幸魂奇魂であると答え、 共に国造りをしたという話だ。
これはいわば本当の自分、自分の神性を発見したということで、 伯家神道でいう『御鏡御拝』はこの為に行い、 また宗源神道や垂加神道の『生祀』もまたこの為に行うのだが、 こうした神光を放つ自分の魂を見ることこそ、古神道の秘儀なのだ。
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