『天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも』 阿部仲麻呂 さぁいよいよ凱旋帰国! 思いは遠くの母国へと…。 …敷島の道
894年 遣唐使廃止…ハクシに戻す遣唐使なんて覚えたのはもはや30年以上前のこと…。
中国への留学!当時は、超エリートだったことでしょう。しかし、それには命をかけた渡海が必要だった。
さてこの和歌を詠んだ阿倍仲麻呂。遣唐使として唐へ渡り玄宗皇帝のお気に入りになって出世まで果たした日本屈指の人物!
望郷の思いで『日本に帰りたい!』と言ったのに、一度は帰してもらえなかったとのこと!
それでも帰国のチャンスを得て旅立つものの…船は難波して現在のベトナムまで漂流…。
その後、唐に戻って73歳の生涯を。
『広く澄み渡る空を見上げると…月がポッカリと浮かんでいる…。そう、あれは日本にも浮かんでいる月。三笠山にも同じ月が浮かんでいて、きっと同じように夜空を見上げている人がいるだろう…。』
なんて心が伝わってきます。
故郷は遠くにありて思うもの…なんて、言いますがやはり自分の生まれ育ったところ…
帰りたい気持ち、叶えられない現実…
阿倍仲麻呂
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