その日が来た…吉と出るか凶と出るか
政府が募集を始めて。はや30年以上。
どうにも動気が出そうになかった、核廃棄物の最終処分地に応募する町が、ついに出てきた。
反原発運動の片隅に長年いるわたしには、言葉に詰まる。
現実に高レベル放射性廃棄物が積み上がっている。
誰かがどうにか動かないことには、未来ない。
これからは、まず文献調査。
町全体を、過去の地質調査の文献でサーベイし、だんだんと場所を絞り込んでいくのだろう。
だが、何をもって、『地質的に適切な場所』と判断するのか、基準や根拠を立てようがない。
とりあえず、現在一般に言われている要検討項目を列記する。
・地層の破壊・変形
・地下水の流動
・核種の拡散吸着沈殿作用
それぞれに対して、
廃棄物の発熱からの影響は1000年単位で、
地学的変動については1〜10万年単位で、
上にあげた変動因子がどう変化するか?
たとえば地下水の流動の変化で言えば、寒冷期・小氷期に海水面が退くことさえも、因子として考える必要があるのだ。