【残り49日】訪日客×高価格戦略で利益を伸ばすゴールドウィンの戦略
独立してプロデューサーを目指しているKoseiです。
僕はこんな人間です!
▶︎プロデュースとスポーツが大好き
▶︎人と人を繋ぎ、共に成長することを大切にしています
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はじめに
2024年も残すところ【49日】となりました。皆さんは日々をどのように過ごしていますか?
今回も四季報の写経を実施したものをアウトプットしていこうと思います。取り上げている企業は株式会社ゴールドウィンです。
株式会社ゴールドウィンは、衣料を中心に海外のスポーツ・アウトドアブランドを国内展開している企業で、特に「ザ・ノース・フェイス」ブランドが大黒柱として圧倒的な存在感を示しています。同ブランドの成功は、訪日客需要の伸長や商品価格の引き上げといった施策もあり、営業利益率は業界平均の約4倍に達しています。
本記事では、ゴールドウィンのビジネスモデルを仮説とともに深掘りし、アナロジー思考を通じて他業界での応用も考察します。
企業概要
設立年: 1951年
上場年: 1981年
時価総額: 4,308億円
売上高: 1,269億700万円(2024年予測)
主力事業: スポーツ用品、アウトドア用品
主な収益源: スポーツ用品関連100%
営業利益: 238億4,700万円(2024年予測)
特徴: 「ザ・ノース・フェイス」を大黒柱とし、訪日客需要と価格上昇による実績拡大。
仮説①訪日客消費が「ノースフェイス」販売を牽引
結論
訪日客の増加が「ノースフェイス」の販売を牽引し、ゴールドウィン全体の売上を支えている。
理由
特にアジア圏からの訪日客が、アウトドアブランドの「ノースフェイス」を購入するケースが多く、コロナ禍以降の観光再開に伴って売上も大幅に回復しています。訪日客による購買力が今後も安定的に続く見込みがあり、インバウンド需要が国内市場での売上に与える影響は大きいと考えられます。
具体例
コロナ禍以降の訪日観光客増加は、日本市場における「ノースフェイス」の売上を強力に支えています。アウトドア製品として、アウトドア好きなアジア圏の観光客にとって「ノースフェイス」は品質の高さから購買意欲を促進するアイテムとなっており、結果として売上が拡大しています。
仮説②高品質・高価格戦略によるブランド価値の確立
結論
ゴールドウィンは、「ノースフェイス」のブランド力を活かした高価格戦略によって、他の競合と差別化を図り、高い利益率を実現している。
理由
「ノースフェイス」の製品は高品質であり、それに伴う高価格設定が顧客にとってブランド価値の証ともなっています。ブランド力があることで、値上げしても売上に影響が出にくく、高利益率が維持されています。また、アパレル業界においては価格を適切に引き上げることでブランド価値を損なわずに収益を上げることができ、ゴールドウィンの利益に貢献しています。
具体例
2024年秋冬商材では約3割の商品に1割程度の値上げを実施しました。特に暖冬による需要変動を抑制するため、出荷を早めて高い定価での販売を可能にしており、結果として高い消化率を維持しています。これにより、粗利の向上と安定した売上が実現されており、高価格戦略が収益性を支えています。
仮説③韓国市場での「ノースフェイス」人気が持分益を拡大
結論
韓国市場における「ノースフェイス」の絶好調な売上が、ゴールドウィンの持分益拡大に寄与し、全体の収益構造を安定化させている。
理由
韓国市場では「ノースフェイス」の人気が特に高く、ファッションとアウトドアの需要を捉えています。現地での消費者人気が高まっており、ゴールドウィンが合弁会社として参画していることから、利益率が高まっています。韓国市場の成功が、国内外の収益のバランスを保ち、安定した利益をもたらしていると言えます。
具体例
韓国市場においては、「ノースフェイス」がトレンドとして受け入れられており、ファッションとアウトドアの融合がブランドを支えています。これにより、ゴールドウィンは持分益を増加させ、国内外の売上基盤が拡大しています。
ブランド力とインバウンド需要を活用したビジネスモデル
ゴールドウィンのブランド力を活用した成長モデルは、他業界にも応用可能です。具体的には、訪日客の需要を取り込み、ブランド価値を高めることで、高利益率の実現が期待できます。例えば、アパレル業界や観光産業でも、訪日客のニーズに合わせた商品提供や高価格戦略を通じて収益性を確保することが可能です。
ゴールドウィンの「ノースフェイス」の成功から学ぶべき点は、訪日客に訴求するための製品ラインナップや、ブランド価値を損なわない価格設定です。こうした戦略は、観光業界における高級ホテルやレストラン、国内アパレルブランドでも同様に応用可能です。また、アパレル業界が外国人観光客に向けてブランド価値を高めるための参考となるでしょう。
まとめ
株式会社ゴールドウィンは、「ノースフェイス」のブランド価値を活かし、訪日客需要や韓国市場での販売拡大、価格戦略を通じて高い利益率を実現しています。特に、訪日客の消費が国内売上に寄与しており、ブランド価値を損なうことなく価格引き上げを実施する戦略は今後も成長を支える重要な要素です。さらに、韓国市場での成功によって、グローバルな持分益拡大が期待されており、収益の安定化が見込まれます。
ゴールドウィンの成長モデルは、他業界にも応用可能であり、ブランド力とインバウンド需要を活用することで高い収益を確保することができます。今後も成長を続ける企業として、ゴールドウィンの動向に注目です。
今年の合言葉は「Keep Moving」。1ミリでも動き続けます!
”プロデューサー”におれはなる!!!