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【パズルゲーム研究②】パターンを探すゲーム【ORCHARD/GROVE】

前書き

 もうしばらくパズルやパズルゲームを考えていきます。
 前回はこちら


 今回は「マークの並びが同じ箇所を重ねていく事」をほぼ唯一の課題として推しているゲーム「ORCHARD/GROVE」について。

 この「マークの並びが同じ箇所を見つけ、重ねていく」という要素は自分が作成した下記のゲームで使用している。ただメインの得点要素は「同じマークが縦横に連続するように配置する」にまかせてこの要素はあくまで補助的に使用している。

「うまく使えば空欄を残しておける」、「中盤以降のプレイ感が変わる」、「中途半端な空欄の把握という面倒な事をする必要性を下げる」といった序的な形での使用となっている。

 ただ、プレイの感想を聞いてみると「同じマークの並びを見つける」という部分の方が好き(であるためにそれがミスリードとなり、得点が伸び悩む)プレイヤーも見られた。

 「マークの並びが同じ箇所を見つけ、重ねていく」という要素がゲームの面白さの中心を担う

プレイや具体的なルールは下記サイトを参照してください。


共通点

 6マスのカードを「同じマーク(色)で上書きされるよう」に置いていく。同じ箇所に重ねる事で(1点⇒3点⇒6点等加速度的に)得点が加算されていく。

気になったところ

手なりになってしまった

 あまり先の事は考えず、今得点が増える事をメインに考える形になってしまった。
 重なる部分以外の良い状態の基準が「空きが多いか」、「可能であれば重ねたい部分の周りに空きが多いか」ぐらいしかなく、もう1要素、できれば長期的な展望に関わる部分が欲しいと感じた。

「腐ったフルーツ」のルールが必要か?

 重ねた部分のうち「違う色が重なっった部分」は「これ以上重ねられない箇所」となってしまう。その箇所で得点できないばかりか、その周囲(ここにペナルティーをくらってでも重ねたマスがあるはずである)でも得点が難しくなる。これだけでも非常に悪いのに3点のマイナス点まである。

 これはうまく行っていない人がこの後も泥沼にはまる事になりかねない。
「違う色を重ねる事で色替えができるが、そのマスに重ねてきたボーナスは没収」等にすれば、うまく行っている人に負荷をかけつつ、運悪く良い箇所が見つからない人にそこまでの負荷をかけない事が出来たと思う。

 「別の色を重ねる権利」が有限なのは仕方ないかもしれないがペナルティーは必要ないと感じた。

飽きる

 「やる事が変わらない」、「お題が2×3の同じような配置のみで見た目にも変化がない」という点でプレイ時間の割に「長いな」と感じてしまった。
2×3の形だけというのは絶対にやめた方が良い。
 可能なら中間目標とかが欲しい所。(上記、別の色を重ねる権利であるとかが貰えるような形でいいと思う)

フラッシュアイディア

 得点をキングドミノの形式にするのはどうだろう。
①得点は「重ねた事によるボーナスの数×面積」、3色のうち2番目に得点が高い物があなたの点数。
②違う色を重ねる事もできるがその権利は回数制限あり
③違う色の目印(重ねたところ)が隣接すると上記「違う色を重ねる権利」が増える。

意図

①で重ねる事を重要視しつつも終盤はマスを広げた方が楽に得点化できる。
 ・1色を得点化するのはおそらく簡単すぎるので2色目とか3色目を重要視

②、③で他色を挑戦させつつ、消したくない箇所を隣接させることで多少窮屈にする

懸念点

 セルフテストプレイ前であるが「重ねる」と「面積」のディスシナジーが気になる(重ねると見えている個数は当然減る)
 あと上書きの部分が紙ペンにしにくいかな


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