廃人姉貴(もう姉貴と思ってないなんか実家に寄生してるなにか)
表題の件。グチる。
くだんの寄生生物はもうかれこれ四年以上職についてない。基本的に、あまり直接言葉を交わすことはないのだが、母親から又聞きで聞かされる(愚痴)を聞いていると、もはや取り返しの付かないところまで肥え太ってしまったな、という他人行儀な感想を覚えた。
そしてつい先日のこと。自宅のWi-Fiの機器はすでに十年以上使用しており、経年劣化のためか、最近は自室まで電波が届かないことが多々あり、母不在(寄生生物はもちろん在宅中)の折、以前一人暮らしの際に使っていたWi-Fiルーターと交換するため、リビングルームで設定作業に取り掛かっていた。その作業途中に母が帰宅。初期設定のための作業を続けていると、なにやらおとろしい足音で自室からドアを破壊せんと飛び出して迫りくる寄生生物が眼前までやってくると、「それなんで交換しようと!?」「なんか設定変えたらパスワード教えてくれるんやろ!?」「まさか教えんつもり!?」となぜか敵意剥き出しで、酸素ボンベの残り空気量が5%を切っていて焦っている人、みたいな悲愴な顔をして一気に捲し立てて来た。
私はまじで、手が震えた。怖かったのだ。その形相と、ヒステリック加減と、「これは救いようがないのでは」という不安から、恐怖で手が震えた。母から「少しでも自分の気に入らない話題になると、ヒステリーを起こすんよ」「こわくて動悸がする」とは聞いていたが、これはもはや素人がどうこうできるレベルではない。精神病院通院案件だ。
母が「簡単な仕事でもいいからなにかせんと?」と訊くと、「そういうこと考え出したら不安で夜眠れんくなるんやけんやめて!」「自分なりに考えよるんやけん!」と癇癪を起こすらしいが、「自分なりに考え」てから3年が経過しても資格のひとつも取っていないし、私の知っている限りでは、夜遅くまで起きて、朝は昼過ぎに起きる、という生活をただ自堕落に繰り返している。(せめてもの罪滅ぼしなのか、はたまた嫁入り修行の一環という寝言なのか、一応夕飯は作るのだが、しかし、台所には決して他人を(母すら)立ち入らせようとせず、3時間かけて1、2品を作る。当然、料理が出来上がる時刻はいつも21時を回っており、人の生活リズムまで狂わせにきているのだからたまったものではない。)
「そういうこと」とは一体なんであろうか。「はたらくこと」?……であるなら、順番でいうなら、母が先に逝去するのは必定であって、「はたらかない」という選択肢はまずあり得ないのであって、「はたらくこと」を考え出したら身動きが取れないというのはもはや死活問題である。そしてその「懸念」を母自身が寄生生物にほのめかすと、「そんなこと言わんでよ!」「ますます不安になる!!」とブチギレて自室に逃げ込むらしいのだから打つ手がない。
そこへ来て、今回の件。そもそも「スマホ代」さえ自分で払ったことがない。リビングルームでスマホに齧りついている姿を見ると、どれだけスマホが依存性のあるものなのか、思い知らされる。私は寄生生物を反面教師にして、最近は必要以上にSNSを見るのをやめるようにしている。
母も母で、なぜこんな状態になるまで放置していたのか。それは「2人(息子と娘)に自立されては困る」という無意識の危機意識が、姉のこのような状況を生み出す下地になっていたのではないか。もはや手遅れだが、スマホ代を払わないことだって、家賃を要求することだってできたはずだ。それをやらなかったのは、「自立されて取り残されるのが怖い」という意識も働いたのだろう。
だから姉がこんなモンスターと化してしまった原因は(一番は本人だが)、母にもある。母姉揃って依存しているのだ。だからこれはある意味、お互いが望んだ結果だと、私は思っている。
私は寄生生物が寄生生物になる前から、寄生生物の性格が独善的内弁慶で、自説が一番正しい、と思っているフシがあるので嫌いだったが、母が今後いなくなれば、絶縁したいと思っている。
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