ジャンプtoonについて④
引き続き”ジャンプtoonの作品について
レビューします。
『異世界コンビニのおっさん実は最強』
一言で作品を表すと
「下に見てたおっさん強いじゃん!」です。
これも、いわゆる流行りものですよね。
ここからは僕の憶測で話を進めて行きます。
今年に入ってヒットした作品の中に
"片田舎のおっさん、剣聖になる~以下略”
というのがあります。
偏見を持った見方をすれば
「中年男性をターゲットにして
マンガを売ろうぜ!」
がコンセプトのマンガです。
”異世界コンビニ”と”片田舎のおっさん”に
共通していることは
1.まず主人公が下に見られてる。
2.過去に圧倒的な実績があるが隠している
または、日の目をみずに生活している。
3.おっさんと称されるが
正確に言うとイケオジである。
という要素があげれます。
この作品の読者を、やや偏見も含めて考えてみます。
・読者
=30才以上の男性。どちらかというと
モテない人生を歩んできた人
と想定すると
提供すべきストーリーは
”おっさんカッコイイ!凄いじゃん”
となります。
なぜなら、モテなかったということは
異性から評価されなかったことになり
評価されないということは
認めて欲しいことになり
そこから導かれる答えは
"承認欲求の欠乏"となります。
なので、承認欲求の補給が
読者の需要となります。
では
”カッコイイ!凄いじゃん”
をよりカタルシス強めで
演出しようと考えた場合
それに必要なストーリーは
”おっさん!使えねーな!何してんだよ!”
的な、ビハインドストーリーです。
そのビハインドを与えて来た相手に
まだ、明かしていない”おっさん”の
能力を披露して
”俺が悪かったよ!おっさんスゲーよ!”
という状況を作れば、想定読者の
欲している作品になります。
話しは変わるんですが
日曜朝8時に放送している
女の子向け、アニメの話をします。
視聴者層は小さな女の子です。
彼女達の需要って
・カワイイ衣装
・キュートな世界観
・キラキラな仲間達
・称賛される主人公
みたいな所でしょうか。
それを踏まえて
おじさん向けマンガに戻りましょう。
彼らの需要を改めて考えると
・カッコいいと思われたい
・称賛されたい
・ワーキャー言われる世界にいたい
だとすると
幼女むけアニメの構造と
おじさん向けマンガの構造って
かなり似通ってますよね?
だとするなら
43のおっさんの一人として言いたい。
俺たちおっさん、舐められてるぞ!
小さな女の子と、同じ手法で釣られているぞ!と。
マンガに出てくるような
イケオジじゃないだろ? と。
若いヒロインが寄ってきてくれるオジさんなんて
社会的にも成功しているイケオジだけだよ! と。
ずいぶん脱線しましたが
上記のようなことを
黙殺して読めば
”30才オーバーの男性読者”に
面白い作品です。
また、長くなってしまったので
次の記事に続きます。